スタート完璧もペルーサ4着/有馬記念
歴史に残る接戦は2センチ差でヴィクトワールピサ(牡3、栗東・角居)に軍配が上がった。好位から直線入り口で先頭に立ち、1番人気ブエナビスタの猛追を鼻差退けた。
再三にわたるゲート練習の効果で、ペルーサ(牡3、藤沢和)は完璧なスタートを成功させた。5番手で1周目の直線に入るとスタンドから大歓声が起こったが、前半に脚を使った影響か、秋3戦で見せた爆発的な末脚は影を潜めた。直線は上がり34秒4の脚を使ったが、伸びあぐねて4着。安藤勝騎手は「ゲートは出たんだけど、出が良すぎて逆に戸惑っていた。3角の突っ込めるところでもちゅうちょしていたね。きっと、こういう競馬を経験したことがないからだろう」と首をひねった。日刊スポーツ 12/27
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ペルーサしっかり出る自信あり/有馬記念
2010年の中央競馬を締めくくる有馬記念(G1、芝2500メートル、26日=中山競馬場)の枠順が23日、確定した。
ペルーサ(牡3、藤沢和)は北Cコースで軽めの運動を行った。ゲート練習は行わず、ダクからハッキングで1周。4頭縦列の先頭に立ち、闘志満々の雰囲気だ。枠順発表を聞いた土田助手は「内枠を引いたら逃げてやろうと思った」とジョーク交じりの第一声。進境著しい発馬を意識しての言葉だろう。「外枠でも他馬と五分に出ればいい勝負になる。しっかり出る自信がある」。日刊スポーツ 12/24
ペルーサ芝で馬なり2馬身先着/有馬記念
有馬記念(G1、芝2500メートル、26日=中山)は強力世代の3歳勢から目が離せない。22日、美浦ではペルーサ(牡、藤沢和)が、芝コースを5頭縦列の先頭で周回してそのまま2馬身先着。馬なり併入の藤沢流とは異なる形で、最終追い切りを行った。ゲート対策を積み、スタートを決めた時の予行演習とも取れる。
どこまで行っても、ペルーサは先頭にいた。後ろに4頭を従えて、芝コースを走った。1周目はキャンターでゆっくりと回り、2周目は3角過ぎからスピードを上げた。最終コーナーを回って内からミッションモード(3歳1000万)に迫られる形になったが、再び離して馬なりで2馬身差をつけてゴールした。6ハロンからの時計は82秒8、しまい12秒4。馬なり併入が基本の藤沢和厩舎の追い切りとしては、異例の内容だった。
通常は前に行く馬を目標に、直線で並びゴールする。それが最初から最後までペルーサの前へ行く馬はもちろん、並ぶ馬もいなかった。藤沢和師は「今日は馬場が悪かったから、芝の切れ端とかが目に当たったりすると嫌だったので、先頭を走らせた」と語ったが、それだけが理由だろうか。
ゲートについては会見で「ずいぶん練習してきたから」という言葉を4回使った。1週前のゲート練習では、トップスタートを切った。安藤勝騎手も毎週美浦に通ってけいこをつけているが、「来るたびに良くなっている。間違いなく進歩している」と認めた。本番ではスタートに成功していないが、けいこでは良化の気配。調教師、騎手ともに自信を深めている。
そして藤沢和師はこうも言った。「好スタートをしたとして、馬が戸惑うかもしれないが、そういう競馬をしてもらいたい」。1週前も「中山だし好位からの競馬を」と前めにつけるイメージを描いていた。このところ出遅れが続いたペルーサは、序盤で馬を後ろに置いた競馬をしていない。スタートで失敗しなければ、好位からの競馬になる可能性は十分ある。この日の異型の調教内容は、その対策を施したようにも取れる。「スタート? まともですよ、きっと。秋3戦は全然競馬をしていないので疲れはない。頑張ってくれると思う」。藤沢和師はこう締めくくり、相当の手応えを口にした。【三上広隆】日刊スポーツ 12/23
勝っても負けてもめいっぱい褒めてあげたいよ。
ペルーサ出馬決意出遅れ解消/有馬記念
有馬記念(G1、芝2500メートル、26日=中山)の1週前追い切りで、ペルーサ(牡3、藤沢和)が課題のゲートを克服した。15日は主戦の安藤勝己騎手(50)を背に、芝で6ハロン83秒5-12秒9の時計を出した後、ゲート練習では好スタートを連発。ダービーから続いていた出遅れ癖解消にメドが立ったことで、藤沢和雄師(59)はゴーサインを出した。
ペルーサが勢い良くゲートを飛び出した。3頭の中でトップスタート。ダービー以来レースでのゲート難にあえいでいたのが、信じられないほどの飛び出し。騎乗していた安藤勝も「あんなに速く出る必要はないんだけれどね」と苦笑するほどの会心のスタートだった。
藤沢和師もこの日の練習には納得していた。「ハナに行く馬より速かったね。出走確定らしい状況になってきた。自分の中では(有馬記念に)行く気持ちでいる」と言い切った。もちろん1日だけの成功で出走を確定したわけではない。「先週の木曜日くらいから、(ゲート内の様子が)ぐっと良くなってきた。それなりに特訓の成果が出てきた」と語った。
15日は追い切り後、南馬場でのゲート練習。最初は1頭だけでゲートをゆっくりと2回通過させ、その後に扉を閉じて中で駐立させた。その後に併走馬2頭のうち1頭を先に入れて、ペルーサが2番目に入り、もう1頭を後から入れた。「先にも後にも馬がいる状況でゲート入りさせた」と藤沢和師。その状況で好スタートを見せたのだ。安藤勝は「中では前よりリラックスしていた。落ち着いて立っていられる状態」と話した。
あとはレース本番でどうかだ。「今日は先にゲートをゆっくり2回出させてからのゲート練習だったからね。レース前はそれはできない」と師が言えば、安藤勝も「後ろにモタれることはなくなった。あとはタイミングだと思う」と言う。それぞれ不安はあるが、それでも出走確定を決めたほどの自信はついた。「やっぱり普通にスタートしないと話にならない。状態はずっといいし、中山は好位で競馬がしたい」と師は希望する。スタートがまともならペルーサはどんな競馬をするのか。有馬記念への期待は膨らむばかりだ。【三上広隆】日刊スポーツ 12/16
出遅れ解消とかいいきっちゃうと、また出遅れた時にどうこきおろされちゃうかわかんないっしょ~w
ぺると一緒にいい年迎えたいね!
ペルーサ有馬へ追い切り&ゲート猛特訓
ゲート練習向上を条件に有馬記念を予定しているペルーサ(牡3、美浦・藤沢和)が8日、2週前追い切りとゲート練習を行った。この日も安藤勝騎手が駆けつけ坂路2本目に4ハロン52秒8-13秒2を計時すると、その後は南馬場内の試験用ゲートでの猛特訓に突入した。
広めの枠に3度、次に実戦と同じ狭い枠に3度の計6度出入り。狭い枠に向かった4回目にはゲート入りを嫌がるしぐさも見せたが、6回目にはすっかり観念して、最後までおとなしく完ぺきな駐立を披露した。安藤勝は「納得すれば何とかなったが、我が強いから逆らいたいばかり。それがなくなってくれれば」と苦笑い。藤沢和師は「(出否は)来週決めるようにする。応援してもらっている馬だし、もう少しいい兆しが出れば。迷惑をかけないようにやります。さすがペルーサと言われる競馬をしたいからね」と力を込めた。日刊スポーツ 12/9
「応援してもらってる馬」だからこそ有馬も走ってほしいよね。
さすがペルーサ、出遅れてもぶっちぎり!がぺるの個性でもいいんじゃないかなぁ?
ペルーサ猛特訓実らず出遅れ5着/JC
猛特訓は実らなかった。ペルーサはスタートで出遅れ、最後方からの競馬となった。ジョシュアツリーがゲート入りを嫌がり、長い時間待たされたのも響いたか。安藤勝騎手は悔しそうに振り返る。「初めは我慢していたけどね。立ち上がって周りの馬に前へ行かれてしまった」。2週連続で美浦の追い切りに駆けつけ、入念にゲート対策を行ってきた。「もったいない。能力はあるし、先々はポンポンとG1を勝つんじゃないかな」。ブエナと並ぶ上がり33秒5の脚を使ったが、5着が精いっぱい。3歳馬では最上位の3番人気に応えられず、悔いの残るレースとなった。日刊スポーツ 11/29
ペルーサ衝撃の末脚で頂点ゲット/JC
ゲート猛特訓を終えたペルーサに◎を打つ。前走の天皇賞・秋だけでブエナビスタとの勝負付けが済んだとは思わない。藤沢和師は「スタートが上手じゃなく後方からの競馬で流れもあまり速くなかった。直線もごちゃついた中でよくあそこまで来た」と評価する。先に抜け出したブエナに対し、直線でも安藤勝騎手は外ではなく内を狙って最後まで仕掛けを待った。レースの上がりが34秒9、ブエナが34秒1の末脚を使う中、ペルーサはメンバー唯一の33秒台の決め手でその差を2馬身差にまで縮めている。あの末脚は勝ち馬の走り以上の衝撃。安藤勝が「まだ奥がありそう」と言うのだからその能力は計り知れない。予想される展開はスローの切れ味勝負。末脚勝負では古馬にも引けはとらない。
課題のゲート難は前走より良くなるはずだ。この中間は馬具を使って矯正。安藤勝も「効果はある」と手応えをつかんだ。練習場所も美浦トレセン内のあらゆるゲートを使ってきた。南馬場内のゲートは試験を待つ他の馬が近くにいて騒がしい場所。より実戦に近い雰囲気を経験させた。今度こそスタートは決まる。心身ともにピーク。ゲートを決めて流れに乗りさえすれば、頂点に立っても不思議ではない。山本幸史日刊スポーツ 11/27
藤沢和師ペルーサで「勝ちたい」/JC
28日に東京競馬場で行われるジャパンC(G1、芝2400メートル)の出走馬18頭の枠順が25日、確定した。
ジャパンC最多出走回数を誇る藤沢和雄師(59)が、ペルーサで5年ぶりに参戦する。24日朝、厩舎に戻った師はこうつぶやいた。「勝ちたいなあ」。それはレースはもちろん、もう1つの思いがあるように聞こえた。
タイキブリザードで挑んだ95年(4着)から数えて、今回が13回目。この中にはシンボリクリスエスで連続3着と辛酸をなめた02、03年や、ペルーサの父ゼンノロブロイで頂点に立った04年がある。が、今年はその時とはまた違う挑戦を迎えようとしている。
この秋、師はペルーサとの闘いの日々を過ごしてきた。それはダービー、毎日王冠に続く出遅れをどう改善させるかにほかならない。天皇賞ではゲートのそばまで寄り添ってスタートを見守った。通常、調教師はスタンドでレースを観戦する。まさに異例のことだった。並の3歳馬なら天皇賞2着は手放しで褒められるが「もったいない。また1から方法を変えてやります」と肩を落とした。表情は完全に敗者のそれだった。
これほどまでにゲートに苦しめられた馬も過去いないだろう。「分かっていないんだ。後ろからたたかれて苦しい思いをして(上がり)33秒で走るより、ちゃんと出て34秒で走れば楽なのに。自分で苦しい思いをしている」。この中間は考え得る方法をやり尽くしてきた。腰を落とさないように馬具に工夫を凝らした。ゲートの練習場所も北、南スタンド前、馬場内のゲートと、あらゆる雰囲気の中にペルーサを置いてきた。12日、北馬場で横山典騎手を背に枠内の駐立を確認した師は「今日は完ぺきだったな」と、成長をうれしそうに語った。追い切り翌日の25日は安藤勝騎手にゲートからスタートを切らせた。少しずつ、光明が差しているのは間違いない。今年の挑戦、それは国内外の強豪を負かすだけではなく、ペルーサとの闘いに決着をつける一戦でもある。【山本幸史】日刊スポーツ 11/26
じーん。
藤沢調教師のぺるへの熱い思いがひしひし。
天皇賞での落胆は、ゲートそばで見ていたのならばより一層強かっただろう。
ぺるは、つらい調教もひっくるめて生涯の最高の思い出に残る馬になるよ。
それにしても、読ませる記者だなぁ。こういう文章かけるようになりたいな。
ペルーサ「大丈夫」出遅れ解消兵器/JC
G1馬9頭が集うジャパンC(G1、芝2400メートル)が28日東京競馬場で行われる。
天皇賞・秋2着から頂点を狙う3歳ペルーサは、課題のゲート対策に余念がない。先週からは、馬具にも工夫をこらした。乗馬用の馬具を改良したもので、輪に通した尾と鞍をつなぐもの。中間のひもを引くことで尾が引き上げられる。悪いことをしようとした時に尾に神経を集中させることで、腰を落としたりするのを防ぐことになる。
23日も坂路2本の後に、ゲート練習を行った。またがった田面木騎手は「今までも美浦では悪さはしない。息の入りとか、フットワークは天皇賞よりもさらにいいぐらい」と好感触を口にした。
藤沢和師も出遅れ癖解消には手応えを感じている様子。「相撲だって立ち合いで遅れちゃだめ。タイミング良く出ないと、加速するのに時間がかかるからね。速攻の解決策はないけど、この中間はずいぶん怒られているし、今度は大丈夫だと思う」と笑顔で話した。天皇賞のゴール前の伸びは驚異的。上がり3ハロン33秒6は、2番目に速かったブエナビスタをコンマ5秒も上回った。発馬五分なら父ゼンノロブロイに続く父子制覇のチャンスが広がる。【高木一成】日刊スポーツ 11/24
ペルーサ「もう観念」出遅れも改善/JC
G1馬9頭が集うジャパンC(G1、芝2400メートル)が28日東京競馬場で行われる。
天皇賞・秋2着のペルーサは、先週に続き安藤勝騎手による追い切りとゲート特訓を行った。追い切りは息を整える程度。僚馬クリスタルウイング(古馬1600万)を2馬身追走し、持ったままで頭差先着した。5ハロン66秒6-12秒0で余力十分の調整を終えた。
馬場から出た人馬は南スタンド前のゲートで特訓を開始。鞍上は尾からつながるひもを引っ張りながら座り込む悪癖を厳しく指導した。枠内で待たされたペルーサだったが、最後までおとなしく駐立できた。安藤勝は「先週はまだ反抗するところはあったけど徐々に良くなっている。もう観念しているでしょう」と笑う。先週から着用した馬具の効果は絶大だ。
状態、雰囲気とも申し分ない。「先週も今週もリラックスして走っていた。毎日王冠の時はテンションが高くて、ゲートを出てもどうかなという感じだった。でも前走もこんな感じで落ち着いていたからね」。天皇賞で上がり33秒6の豪脚を繰り出した状態を維持できている。勝敗を分けるのはほんの一瞬。スタートが決まれば、まとめて負かしてもおかしくない。日刊スポーツ 11/25
新聞によって最後の1ハロンのタイムがビミョーに違うんだよね。
ぺる、本当に観念したとは思えないな(笑)
なーんかやらかしてくれそうだよ、また。