有馬記念・ぺる情報-日刊スポーツ-

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ペルーサ芝で馬なり2馬身先着/有馬記念
1223-02b.jpg有馬記念(G1、芝2500メートル、26日=中山)は強力世代の3歳勢から目が離せない。22日、美浦ではペルーサ(牡、藤沢和)が、芝コースを5頭縦列の先頭で周回してそのまま2馬身先着。馬なり併入の藤沢流とは異なる形で、最終追い切りを行った。ゲート対策を積み、スタートを決めた時の予行演習とも取れる。

 どこまで行っても、ペルーサは先頭にいた。後ろに4頭を従えて、芝コースを走った。1周目はキャンターでゆっくりと回り、2周目は3角過ぎからスピードを上げた。最終コーナーを回って内からミッションモード(3歳1000万)に迫られる形になったが、再び離して馬なりで2馬身差をつけてゴールした。6ハロンからの時計は82秒8、しまい12秒4。馬なり併入が基本の藤沢和厩舎の追い切りとしては、異例の内容だった。

 通常は前に行く馬を目標に、直線で並びゴールする。それが最初から最後までペルーサの前へ行く馬はもちろん、並ぶ馬もいなかった。藤沢和師は「今日は馬場が悪かったから、芝の切れ端とかが目に当たったりすると嫌だったので、先頭を走らせた」と語ったが、それだけが理由だろうか。

 ゲートについては会見で「ずいぶん練習してきたから」という言葉を4回使った。1週前のゲート練習では、トップスタートを切った。安藤勝騎手も毎週美浦に通ってけいこをつけているが、「来るたびに良くなっている。間違いなく進歩している」と認めた。本番ではスタートに成功していないが、けいこでは良化の気配。調教師、騎手ともに自信を深めている。

 そして藤沢和師はこうも言った。「好スタートをしたとして、馬が戸惑うかもしれないが、そういう競馬をしてもらいたい」。1週前も「中山だし好位からの競馬を」と前めにつけるイメージを描いていた。このところ出遅れが続いたペルーサは、序盤で馬を後ろに置いた競馬をしていない。スタートで失敗しなければ、好位からの競馬になる可能性は十分ある。この日の異型の調教内容は、その対策を施したようにも取れる。「スタート? まともですよ、きっと。秋3戦は全然競馬をしていないので疲れはない。頑張ってくれると思う」。藤沢和師はこう締めくくり、相当の手応えを口にした。【三上広隆】日刊スポーツ 12/23

勝っても負けてもめいっぱい褒めてあげたいよ。

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