・6/24
ウシくん、夜中の授乳であまりミルクを飲まず。
折からの下痢で脱水気味。背中の皮をつかむと戻らない。
朝、ベッドのふちに腰掛けて授乳していると、
なんとシロくんが床に落っこちた。
あわてて拾い上げたけどなんかふらふらしてる。
ミルクを飲ませると飲んだけど、誤飲したのか、
呼吸しててもぷくぷく音をずっと立てている。
大パニック。
ウシくんは朝ミルクを飲んでくれて背中の皮を引っ張って少し戻るようになる。
10時の授乳時にはシロくんは普通に鳴いて普通にミルクを飲む。
ほっと安心。
14時ウシくんが完全に脱水症状。
ミルクは吸い付くことができず、シリンジで強制授乳するが、1ml口に含ませてもダダ漏れ。
ぐったりしている。
ただただ、涙があふれる。ダメかもしれない。
まだ何もしていない。目も開いてない。
まだいいことひとつも体験してないのに。
もともと生き延びることができなさそうだから育児放棄にあったのかもしれない。
それは人間が手を加えてもどうしようもないことなのではないか?
こうやって無理にミルクをいれて生き延びさせようとすることは苦しいだけなんじゃないか?
このままそっと見守って逝かせてあげたほうが苦しくないんじゃないか?
17時いよいよ飲まない。
ブドウ糖をシリンジで強制摂取。
ブドウ糖は甘いのか飲むそぶりをみせた。が1mlも飲むことができず口から漏らすばかり。
18時獣医へ駆け込む。
皮下輸液をお願いし、ブドウ糖をカテーテルで摂取させる。
弱っているのに大きな声で鳴く。痛いよね。苦しいよね。
これで治らなかったらもう積極的治療はやめよう。
でも、これで治ってほしい。最後の望みをかけた。
3匹に名前をつけた。
シロくんがキン。
クロくんがトキ。
あわせて金時。ウケ狙いじゃないよ(笑)
そしてウシ柄くんがニタ。
私が好きな猫絵十兵衛に出てくる猫仙人の名前。
ニタのように長生きしてほしい。
温めながら様子を見る。
泣き疲れすぎて自分が眠気が襲い少しうとうとしてしまう。
23時すぎ、見ると、ニタが虹の橋へ旅立っていた。
まだ温かかった。でも、体はもう硬くて・・・。
22時まで生きていたのに。私の指に反応してたのに。
看取る事もできなかった。
最後の写真は見れる人だけ・・・。
ニタの写真
下痢で汚れた体を洗ってあげて、ドライヤーで乾かした。
小さい小さい体だった。
たとえ名医と呼ばれるお医者さんでもニタはダメだったかもしれないと慰められた。
植え込みで干からびて死なないだけ幸せだったよ、と。
そうかもしれない。
だけど、心はついてかなくて。
うつむくと今でも涙がこぼれる。
悔やむことは多いけど・・・
でも、生まれでてから多分5日。一生懸命生きたと思う。
最後は苦しかったと思うけど、温かいふかふかの寝床、おなかいっぱいのミルク、
拾ってくれた、預かり先を探してくれた、そして世話をしてくれた温かい人の手を
感じてくれただろうか。
私はニタにたくさんの幸せとたくさんのことを学ばせてもらったよ。
この乳児たちの母猫は飼い猫らしいということ。
避妊手術をしないまま外に出している人がまだいるということか。
飼い猫でないとしても避妊手術もできてない猫がいるということで、
また出産してまた育児放棄するかもしれない。
人が捨てた可能性も否定できない。
動物病院で隣に座った保護活動をされているおじいさんがおっしゃった。
飼い猫だろうが、TNR(Trap Neuter Return)をする。
TNRについての過去の記事はこちらだよ。
それは極端かもしれないけど、意識の低い飼い主はまだまだ存在する。
ぢょりも年取ったし、忙しいし、って少しペースを落としてたけど、
毎年猫たちの命に待ったはないんだ!
私ひとりやってもすぐには変わらないかもしれない。
でも2人、3人、100人と小さい歩みながらも必ずその輪は広がっていくし、
命の重さを知る私らには広げていくことができるはずだ。
とにかく金時を無事育てあげていい里親さんをみつけてあげること。
目の前の命を救うこと。
ニタが教えてくれたこと、忘れないでいること。
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