スポニチの最近のブログ記事

【3歳次走】ペルーサは天皇賞・秋へ 10/12
毎日王冠5着のペルーサ(牡3=藤沢和)は天皇賞・秋へ。
【天皇賞・秋・一週前追い】ペルーサ好スタートで併入 10/21
天皇賞・秋1週前追い切り 美浦ではペルーサ(牡3=藤沢和)が北Cコースで追い切られた。ダービー、毎日王冠と2戦連続で出遅れたこともあり、パートナーのムーンレスナイト(6歳障害オープン)とともにゲートから発進。6F82秒5~1F13秒0で併入した。

 藤沢和師は「ゲート内でガタガタしなかったし、きょうは一緒に出た」と練習の成果が出始めていることにひと安心といった様子。来週の最終追い切りには安藤勝が駆けつける予定。毎日王冠は5着に終わったが、師は「出遅れなければ、もっと際どかったはず」と巻き返しを期している。
【天皇賞・秋】ペルーサ「使った効果は大きい」 10/27
3歳の実力馬ペルーサは1番人気に推された毎日王冠(5着)は出遅れが響き、メンバー中No・1の上がり3F34秒3の剛脚も空転。だが、同じ3歳で96年バブルガムフェロー、02年シンボリクリスエスで制した藤沢和師は3度目の3歳馬Vに照準をピタリ。

 師は「この中間はゲートはもちろん、調教も十分積んだ。使った効果は大きい。体の雰囲気が良くなったし、精神的に余裕が出てきたよ」と一変を見込んでいた。
【天皇賞・秋】ペルーサ65秒6楽々併入後に"秘策" 10/28
復権に懸けるトップトレーナーの執念だ。ペルーサには栗東から駆けつけた安藤勝が騎乗。実戦で2度騎乗した名手を呼び寄せただけでも気合は伝わるのに、さらなる"秘策"を用意していた。

 朝一番の芝コースで僚馬レッドシューター(5歳準オープン)を追走。手綱を抑えたまま、5F65秒6と地味な時計で楽々と併入...まではよくある光景。問題はその後だ。馬道出口から引き揚げてくると、安藤勝を乗せたままゲートの方へ。報道陣もつられて大移動。衆人環視の下、馬は嫌がることもなくゲートに入り、中でじっと落ち着いて駐立。ゲートが開くとポンと出た。

 藤沢和師は切り出した。「ここ2戦は出遅れでファンの方に迷惑をかけて...。普段のペルーサも知ってもらった方が安藤君も安心できると思い、来てもらった。ゲート練習?追い切り後、落ち着いていればやらなかったが、チャカついていたし、たくさんの人がいるのでこれはチャンスと。きょうはちゃんと駐立していたね」

 さすがは通算1046勝の名伯楽。静かな場所で何度練習を積んでも効果は薄い。天皇賞当日は大観衆必至。報道陣が多数いる追い日こそ、テストには最適だった。昨年4月、ジャガーメイルの天皇賞・春1週前追い以来、1年6カ月ぶりに美浦を訪れた安藤勝は「イメージが変わった。競馬の時はテンションが上がるけど、普段はどっしりしておとなしくて、ずるい面がある。だから甘やかさず、厳しくあたった方がいいかも。自分の競馬ができれば、と思う」と確かな手応えをつかんだ。

 3歳の天皇賞・秋優勝は96年バブルガムフェロー、02年シンボリクリスエス。いずれも藤沢和師の管理馬だ。「毎日王冠(5着)は外を回り、息遣いも良くなかったがあの着差。中間はゲートだけじゃなく、調教もみっちり積んだ。互角のスタートが切れれば...。先輩たちに負けない力は持っていると思う」。人事を尽くした指揮官は5度目の天皇賞・秋制覇を見据えている。
【天皇賞・秋】ペルーサ奇数7番も前向き 10/29
ペルーサは28日、北馬場での運動に加えてゲート練習を実施。枠順は4枠7番とゲート先入れの奇数枠となった。それでも津曲助手は「(後入れの)偶数に越したことはないが、十分に練習を積んでいる。むしろ奇数でゲート内で時間に余裕がある方がいいかもしれない」と話した。
【天皇賞・秋】藤沢和師が反省「もっと早い時期に...」 10/29
ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」。天皇賞・秋にペルーサを送り出す藤沢和雄調教師(59)に迫った。

 ――ペルーサの前走(毎日王冠5着)はダービー以来の競馬。プラス6キロの馬体(506キロ)でした。

 藤沢和師 もともと大きな馬ですからね。休養前にはもっと大きな体で走ったこともある(500万1着時は510キロ)。太かったわけではありません。

 ――仕上がりは?

 走れる体にありました。ただし初めての1800メートル戦だったこともあり、少々流れに戸惑った感じもありました。

 ――スタートで後手に回ったのも影響した。

 そうですね。ダービーに続いてまた出遅れてしまいました。あれで外を回されたのが最後まで響いた感じでした。

 ――この中間はゲート練習や調教自体をゲートから出すことも。

 はい。"こんなことならもっと早い時期に練習すればよかったかな?"と思うくらいすんなり出てくれています。

 ――水曜日の最終追い切りの後にもゲートに連れていった。

 調教を終えて上がってきたら報道陣も多かったせいか少々ピリピリしていました。だからもう一度、ゲートへ連れていきました。

 ――追い切り自体は?

 時計的には平凡(5F65秒台)だったけど動きは良かった。何よりも中間びっしり調教をこなせているのがいいでしょう。

 ――手綱を取った安藤勝騎手は何と言われていたのでしょうか?

 "ちょっと渋いかな..."と言っていました。調教ではガツンと来るタイプではないので、そう感じるのも仕方ないでしょう。

 ――安藤勝騎手の印象だけを聞いているとあまり良くない感じに思えてしまいます。

 父親のゼンノロブロイも調教では全く力まずに走るタイプでした。それでも競馬にいけばしっかりと走ってくれた。ペルーサも同じ。心配はしていません。

 ――叩かれての上積みもある。

 もちろんです。どれだけ調教を積むよりも1度、競馬を使った方が断然、体は出来上がってくるもの。状態は確実にアップしています。

 ――距離が延びて2000メートルになるのもいい。

 そうですね。1800メートルが駄目な馬だとは思わないけど、前走は初めての1800メートルでしたからね。それに対して2000メートルは3戦3勝と実績のある距離。条件は間違いなく前走より向くはずです。

 ――ただし相手はさらに強化されます。

 でもこの馬だってダービーで2番人気に支持されるほど素質の高い馬。決して劣っているとは思いません。応援よろしくお願いします。
【天皇賞・秋】ペルーサいざ3歳Vの偉業へ 10/30
汚名返上なるか。ダービー、毎日王冠で出遅れに泣いたペルーサは、まず坂路2本で脚慣らし。1F14~15秒台のラップで軽快に駆け上がると、そのままコースへ移動して、連日のゲート練習。スムーズな発馬で馬場を流した。

 葛西助手も「馬がだいぶゲートを分かってきた感じ」と明るい表情。「普段から立ち上がったりする面があったが、最近はそういう部分も見せなくなってきた」と入念なゲート練習の成果が表れている。

 デビュー戦から青葉賞まで無傷の4連勝。ダービーでは2番人気に支持されたほどで、能力は折り紙付きだ。台風接近で道悪が予想されるが「パワーがあるタイプだし、みんな同じ条件だから」と意に介していない。「何とか巻き返したいね」とは陣営共通の思いだ。バブルガムフェローとシンボリクリスエス。厩舎の先輩馬が達成した3歳Vの偉業へ、準備は整った。
【天皇賞・秋】潜在能力キラリ!ペルーサ6年ぶりの3歳銀メダル 10/30
毎日王冠では"失態"を演じたペルーサが汚名返上の2着だ。行きっぷりは悪かったが、直線残り200メートルから剛脚を繰り出して猛追。やや重の馬場ながら、勝ったブエナビスタをコンマ5秒上回る上がり3F33秒6の末脚で、04年ダンスインザムード以来6年ぶりに3歳での"銀メダル"を獲得した。騎乗した安藤勝は「(上手な競馬ができない中で)あれだけの脚を使うのだから、能力は相当だよ」とペルーサの潜在能力に舌を巻いた。
【天皇賞・秋】ペルーサ2着 ゲートに課題残す... 10/31
2着に入った3歳ペルーサは、1番人気に支持された前走・毎日王冠5着の雪辱を果たしたが、課題のゲートはこの日も成功しなかった。

 前走は大出遅れで最後方からのスタート。懸命な追い込みむなしく5着に終わり、同世代のアリゼオ、エイシンアポロンの後塵を拝した。苦手のゲート克服へ藤沢和師は最終追い切り後にゲート練習を敢行。迎えた本番も、ゲート内で沈むような姿勢になり伸びあがってスタートしたため再び出遅れ。健闘が光る一方で、課題も残る一戦だった。
【天皇賞・秋】安藤勝ペルーサ「もったいなかった」 10/31
ペルーサは2着で、2002年のシンボリクリスエス以来となる3歳馬の天皇賞・秋制覇に届かなかった。

 ゲートから素早く出る特訓の成果を出せずに出遅れたが、最後の直線では力強く伸びてブエナビスタに2馬身差まで詰め寄った。安藤勝騎手は「ゲートに入るまでは素直だった。それにしてもすごいパワーを持っている。もったいなかった」と残念そうだった。
【天皇賞・秋】最速末脚及ばず...ペルーサ悔しい2着 11/1
KFullNormal20101029083_m.jpgペルーサは、またも出遅れに泣いた。1馬身置かれて最後方からのレース。4角を迎えてもまだ17番手。万事休す。誰もがそう思った直線だったが、そこから猛烈な巻き返し。出走18頭中最速となる3F33秒6の末脚を繰り出し、前の15頭をまとめてかわしたが、ブエナビスタには2馬身届かなかった。

 「練習ではじっとしているのにね。何が嫌でレースになると悪さをするんだろう。馬に聞いてみたい」。安藤勝は無念の表情で続けた。「具合が前走とは全然違っただけに、本当にもったいない。悔しいね」。直線の勢いはブエナビスタをも上回っていただけに、出遅れさえなければ...。それでも鞍上は、必死に走ったパートナーをかばった。

 「まともに出ていたら位置取りも変わってくるし、あの脚が使えたかどうか。残念だけど、あれだけの競馬ができたのは大したもの。まだ3歳、もっともっと良くなるよ」

 ダービー、毎日王冠に続く出遅れに、藤沢和師も「情けない」と苦笑い。「ゲートにも喜んでスイスイ入って行くように見えたし、大丈夫だと思っていたが...。最後は頑張っているし、相手も強かった。仕方ない。またゲート練習します」と前を向いた。今後については「馬の体調と相談して、ジャパンCに行くか、しばらく休ませるか、2~3日中に決めたい」と話した。ゲート克服とはならなかったが、G1級の能力は存分に見せつけたペルーサ。雪辱の舞台はいくらでもある。
ダメージなし!ペルーサJC出走へ前向き 11/2
天皇賞・秋2着のペルーサ(牡3=藤沢和)がジャパンC(28日、東京)出走に前向きの方針を1日、明かした。

 藤沢和師は「オーナー(山本英俊氏)とも何もなければJCに行きましょう...と話した。レースのダメージはなかったようだし、勝った馬(ブエナビスタ)は強かったが、久しぶりにいい脚を使ってくれた。3歳であれだけやれれば大したもの。体調を見て最終的に(出否を)決めます。来週もゲート練習をします」と意欲的に話した。
【凱旋門賞】ピサ、ペルーサなど7頭が一次登録 5/7
JRAは凱旋門賞(10月3日、仏・ロンシャン競馬場)の日本登録馬を発表した。スポニチ本紙既報通り、皐月賞馬ヴィクトワールピサ、4戦無敗のペルーサなど7頭が一次登録を済ませた。なお一次登録をしなかった馬が出走を希望する場合、追加登録料10万ユーロ(約1200万円)が必要となる。

 ▽日本登録馬 アクシオン(牡7=二ノ宮)、ヴィクトワールピサ(牡3=角居)、エイシンフラッシュ(牡3=藤原英)、ナカヤマフェスタ(牡4=二ノ宮)、フォゲッタブル(牡3=池江郎)、ペルーサ(牡3=藤沢和)、レッドディザイア(牝4=松永幹)。負担重量は3歳56キロ、4歳以上59・5キロ(牝馬1・5キロ減)

【日本ダービーを占う】空前のハイレベル決戦
5連勝で皐月賞を圧勝したヴィクトワールピサが例年なら断然の主役になるはず。だが、今年は別路線から挑む馬たちが極めて高レベルで決して"1強ムード"とはいえない。

 まず、ダービーと同じ舞台の青葉賞を破格の好時計で圧勝したペルーサ。4戦無敗と、まだ能力の底を全く見せていない。プリンシパルSで2着を4馬身ちぎったルーラーシップも大物感たっぷり。もちろん、驚異的なレコードでNHKマイルCを制したダノンシャンティもVの資格十分だ。

 皐月賞組でも、2着ヒルノダムールは"東京芝2400メートルなら"と思わせる内容だった。京都新聞杯で重賞初Vを飾ったゲシュタルトなど、他にも魅力的な逸材はズラリ。空前のハイレベル決戦となりそうだ

【ダービー】ペルーサ順調「調整しやすい」 5/19
ペルーサ(牡=藤沢和)も好気配。先週11日に短期放牧から帰厩。「けさ(18日)の計量で500キロ(前走時498キロ)。順調に使ってきたので調整しやすい」と藤沢和師。17日は千葉サラブレッドセールにヴィクトワールピサの市川義美オーナーとともに参加し、その夜は皐月賞の祝勝会。「ダービーの話はしなかった。レースが近づくと、どうしてもその話になってしまうからね」と苦笑い。"エールの交換"は意識的に見送ったようだ。

【ダービー1週前追い】ペルーサ 藤沢和師も横典も「順調」強調
4戦負けなしの戦績でダービーに挑むペルーサは、坂路で1週前追い切りを行った。横山典を背にマチカネニホンバレを約2馬身追走。終始、楽な手応えのまま併入した。「順調。競馬の内容については語る必要のない馬。このまま順調に行ってくれればいい」と横山典。追い切りを見守った藤沢和師も「調整に苦労しないタイプ。元気がいいし、順調にきてる」と納得の表情で語った。

【ダービー1週前追い】4戦全勝ペルーサは脚取り軽快 5/20
4戦全勝の実績を引っさげて臨むペルーサ(牡=藤沢和)は横山典を背に、坂路でマチカネニホンバレ(5歳オープン)を2馬身追走。残り3Fで早々と並びかけると、馬体を併せたままゴールイン。タイムは4F53秒4と目立たなかったが、脚取りは軽快そのものだった。「順調。競馬の内容については語る必要のない馬。このまま順調に行ってくれればいい」と横山典。追い切りを見守った藤沢和師も「もともと速い時計は出さないタイプ。順調に来ているし、2400メートルを意識して変わったことをする必要もない」と悠然としていた。

【ダービー】ペルーサ一番時計4F50秒9 5/25
関東の代表格ペルーサが無敗で頂点を狙う。23日には坂路でマチカネニホンバレ(5歳オープン)と併せ、4F50秒9の一番時計をマーク。津曲助手は「順調なのが何よりですね。筋肉のつき方が大人っぽくなってきた」と成長を口にした。ここまで完ぺきな内容で4連勝。だが「レース後の息の入りを見ていると、まだ目いっぱい走ってない感じ」と明かした。本番で能力をフルに発揮しダービー制覇に挑む。

【ダービー】神の脚ペルーサ見せる"ゴボウ抜き" 5/26
KFullNormal20100526053_m.jpg悲願のダービー制覇へ。藤沢和師の40年近い競馬人生の結晶がペルーサ。ダービーには延べ13頭を送り、02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイの2着が最高。G1・21勝を挙げている名将でも届かないのがダービーの勲章だ。

 だが、ペルーサは積年の思いをかなえてくれる大器だ。無傷V4。本番と同舞台の前走・青葉賞は後続に4馬身差の楽勝だった。「思った以上の強さ。東京芝2400メートルは3歳馬にとって大変なのに余力を残して坂を上がってきた。クリスエスやロブロイと同じくらいの競馬ができた」。師は最大級の賛辞を送った。

 最大の武器。それは成長力だ。「もともと牧場や厩舎に来た当初はそんなに凄い馬ではなかったんだ。でも、デビュー2週間前だったかな。動きが急に良くなってね。驚いたよ」と指揮官。先輩2頭の背中の感触も知る葛西助手は「競馬に行って覚えてくれる馬。一戦一戦成長している。体全体を使って走れるようになってきたし、体に張りがあって格好良くなった。この時季のクリスエス、ロブロイと比べてもそん色ないし、成長はこちらが早いぐらい」と肌で充実を感じ取っている。

 気負いはない。ホースマン最大の勲章を前にしても、師は自然体を貫いている。それが、幾多の先輩の敗戦から得た財産でもある。「ロブロイ、クリスエスの時は2400メートルの距離を意識して調整していたが、結果は出なかった。だから変わったことはしない」。全休明けの25日は坂路を軽く駆け上がり、最終追いに備えた。馬体は、はちきれんばかり。出来は最高潮だ。

 「これだけメンバーがそろうと、かえって楽しみだよ」。藤沢和師は普段と変わらず、豪華決戦を楽しむ余裕がある。W杯開幕12日前の5月30日。マラドーナにちなんで名付けられたペルーサが伝説となる。

 ▼馬名の由来 サッカーのアルゼンチン代表監督のディエゴ・マラドーナ氏(49)の愛称が由来。母馬アルゼンチンスターからの連想でもある。ペルーサとはポルトガル語で「毛深い子」の意。マラドーナ氏は現役時代からもじゃもじゃの髪の毛がトレードマークだった。

【ダービー水曜追い】ペルーサ順調さをアピール 5/26
無傷の4連勝で頂点を目指すペルーサはウッドコースで併せ馬。横山典が騎乗してマチカネニホンバレ(5歳オープン)を3馬身追走し、直線は外に併せて馬なりで併入した。弾けそうな手応えで順調さをアピール。藤沢和師は「いつも通り気負ってなくていい追い切りだったね。7年前のロブロイみたいにいい競馬をしてくれれば」と笑顔で語った。

【ダービー】ペルーサ陣営「ロスない」好枠に笑顔 5/28
KFullNormal20100528021_m.jpg≪美浦≫関東のエース格ペルーサは9番に決定。津曲助手は「ここならロスのない競馬ができる。レースが上手なので枠は気にしてなかったけど、外を引いて外々を回されるよりはいい」とニッコリ。27日は軽めの運動。「きょうは歩様を見る程度だけど、追い切った後の雰囲気もいい。ここに来て、プライドのようなものにじみ出てきた」と進化を感じている。トーセンアレスの鈴木康師は「一番いいところで素晴らしい。あとはゲートをうまくクリアすれば」と真ん中の10番に笑顔。11番となったハンソデバンドの田中助手は「外過ぎず、内過ぎず。いいんじゃないですか?体調だけはいいので頑張ってほしい」と奮闘を誓った。

【ダービー】ペルーサ藤沢和師「いい状態で臨める」 5/28
ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は、4戦無敗ペルーサを送り込む藤沢和雄師(58)を直撃。悲願のダービー初制覇へ、胸の内に迫った。

 ――ペルーサは日曜に坂路で4F50秒台を出していますが、最終追い切りはWコースで5F67秒4。軽めでした。

 藤沢和師 日曜にしっかりやっているし、競馬を使ってきて仕上がりは問題ありません。最終追い切りが軽めだったのも予定通りです。

 ――前々走で皐月賞トライアル(若葉S)を勝ったのに、皐月賞はパスしました。速い時計(1分59秒9)の反動を考えた。

 そうではありません。ノリ(横山典)は問題ないと言っていたけど、自分としては小回りの中山が合わないと判断したので東京まで待つことにしたんです。

 ――スタートが決して速くない点などが小回りは合わないと思った理由?

 そうですね。スタートでモサモサすることがありました。キャリアを積めばこのあたりは問題なくなってくるだろうけど、現時点では広くて大きなコースの方が合っていると思いました。

 ――前走(青葉賞1着)を振り返って。スタートは速かったけど、ゲートの中ではいつも通り少しガタガタしました。

 はい。でも、だいぶ落ち着くようにはなってきました。前走くらいなら問題ないでしょう。

 ――賞金的にはダービー出走は可能の身。同じ舞台で試走という意味合いもあるかと思いました。

 負けても大丈夫とは全く思っていませんでしたよ。ダービーともなると皐月賞組をはじめ、重賞で勝ち負けしてきた馬ばかりがそろう。青葉賞を楽に勝つくらいでないといけないと考えていました。

 ――そういう意味では2着に4馬身差というのは最高の結果だった。

 着差はもちろんだけど、4コーナーを持ったまま上がってきたのが良かった。この時期、東京の2400メートル戦をあれだけの手応えで上がって来られる馬はなかなかいませんから。

 ――直線、ササるような面は心配ない?

 確かに過去のレースではササッたこともあったけど、他馬に迷惑をかけるほどひどいわけではない。何も心配していません。

 ――前走後は1度短期放牧。

 それも予定通り。緩ませたわけではないし、かといって反動が残っているということもない。いい状態で臨めそうです。

 ――調教中もいなないたりと、まだ幼い面を見せることもある。

 まだまだ良くなる余地を残している段階なのに4戦全勝でここまで来た。それだけ能力が高いということでしょう。

 ――厩舎初のダービー制覇が見えてきた。

 父のゼンノロブロイやシンボリクリスエスの時もそう思ったけど、結果は2着。ヴィクトワールピサをはじめ強敵ぞろいの今回、そう簡単に勝てるとは考えていません。ただし、いい状態で挑めるのは確か。好結果につながるよう皆さんも応援してください。

【ダービー】悲願成就へ!ペルーサ軽快に坂路1本 5/29
KFullNormal20100529145_m.jpgペルーサは28日、横山典を背に坂路を1本。4F58秒0~1F15秒1で軽快に駆け上がった。最終追い切り後の気配も上々とあって、藤沢和師は「当日まで油断はできないけど、ここまで順調に来られたことが一番」と笑顔。「皐月賞組は強いけど、(この馬も)負けていないというのは結構凄いと思う」と悲願成就への手応えをにじませていた。

【ダービー】パドックのツボ 5/30
 <ペルーサ>阪神輸送した2走前の若葉Sで馬体重が14キロ減ったが、その前が緩かっただけで細くはなかった。さらに2キロだけ増えた皐月賞時も丸みを帯びたシルエットで気配は抜群。今回も多少の馬体減なら問題ない。中間に少しテンションが上がり気味なのでイレ込み注意。
【ダービー】こう乗る 5/30
▼横山典=ペルーサ 前走は何も語ることがないほど、強い競馬だった。作戦?特には考えてません。自分の思うようなポジションが取れるものでもないし、ペルーサと一緒に仲良く走れればいいなあと思う。7年前の父(ゼンノロブロイ=2着)のリベンジをしたい。
【ダービー】時代はペルーサ!気配上々1番人気 5/30
KFullNormal20100530157_m.jpg態勢は整った。無敗でのダービー制覇を目指すペルーサは土曜朝、北Cコースから坂路へ。ネオスピリッツ(5歳1000万)を前に置いて、4F56秒0~1F14秒1と軽快な動きを見せた。適度に気合も乗って上々の気配。藤沢和師は「特別なことは何もしていないけど、順調に来ている。穏やかな馬だし、いい感じに来ているんじゃない」と落ち着いた表情を浮かべた。

 土曜朝にはライバルになるはずだったダノンシャンティの回避が決定。師は「結果がいいに越したことはないけど、まずは無事にダービーが終わってもらいたい」とホースマンとしての本音も口にしたが、だからといってレースに自信がない訳ではない。

 これまで管理馬13頭でダービーに挑戦。ペルーサ同様に青葉賞Vから臨んだシンボリクリスエス、ゼンノロブロイでは2着に惜敗した。だが、ペルーサには決定的な違いがある。

 「負けていないというのは結構凄いこと」

 ダービー時にシンボリクリスエスは6戦3勝、ゼンノロブロイは4戦3勝。師は「タイキシャトルもシンコウラブリイもこの時期はまだという感じのところがあった」と過去に手掛けた名馬の名前を並べ「この時期に2400メートルをあれだけ上手に走る馬はそうそういない」と並々ならぬ手応えを示した。日曜の雨予報も「ダートでデビューさせようかと思ったくらいだから、道悪は大丈夫」と気にしていない。

 馬名の由来はサッカー・アルゼンチン代表の伝説的スター選手で、W杯南アフリカ大会では監督としてVを目指すマラドーナ氏。師は「最近テレビで特集番組を見たけど、凄い動きだよね」と感心していた。ペルーサもまた、他馬を圧倒する動きで連勝街道をばく進中。実力勝負の府中の芝で、真の王者が誰かを証明してみせる。
【ダービー】横山典ペルーサ6着「やってしまった...」 5/30
不安視されたスタートが大舞台で出てしまった。2番人気ペルーサは出遅れのロスを巻き返せず6着に敗れた。横山典は「やってしまったね。ペースは遅かったけど、外からならいけると思ったんだが...。それにしてもスタートに尽きる」と前走・青葉賞ではクリアできたスタートの悪さが本番で出てしまったことをなげいた。
【ダービー】ペルーサ無敗制覇は夢に終わる... 5/30
4連勝で臨んだ2番人気のペルーサはスタートの出遅れが響いて6着に終わった。道中は後方で、最後の直線では大外から追い上げたが、青葉賞を圧勝した力強い走りを発揮できなかった。

 ディープインパクト以来、5年ぶりの無敗のダービー馬誕生は成らず。横山典騎手の連覇、藤沢和調教師の初制覇も夢と消えた。横山典騎手は「ゲートを出ないこともある。まだ3歳の幼い馬だから、こういうこともある。仕方がない」と足早に引き揚げていった。
【ダービー】ペルーサ6着..."最悪のシナリオ" 5/31
KFullNormal20100531016_m.jpg2番人気のペルーサは考えられる最悪のシナリオで6着に沈んだ。スタートで痛恨の出遅れを喫し、道中は後方から3番手。しかも、流れは超スロー。3角手前から外を通ってポジションを上げていったが、直線半ばで脚色が鈍った。

 デビュー5戦目で初の敗北。ダービー14頭目の挑戦も実らなかった藤沢和師は「タイミングの悪いスタートだった。スローで外を回ってでも競馬をしにいかなきゃならなかったし、しようがない。またやります」と無念さをこらえて胸を張った。

 横山典は「雰囲気は良かったが、3歳だし、こういうこともある」と競馬の難しさを強調。一方で、愛馬への高い評価は変わらない。「ダービーは駄目だったけど、まだまだ先はある。買ってくれたファンには申し訳ないが、今度取り返してもらえるように頑張る」と雪辱を誓った。
ペルーサ 凱旋門賞断念...リフレッシュ放牧へ 6/2
2番人気に推された日本ダービーで6着に敗れたペルーサ(牡3=藤沢和)は1日、美浦トレセン近郊のミホ分場に放牧に出た。藤沢和師は「スタートのタイミングが悪かったから。これも競馬だから仕方ない。秋はセントライト記念(9月19日、中山)か毎日王冠(10月10日、東京)で始動予定。その後の路線は未定です」と夏場はリフレッシュし、1次登録を済ませた凱旋門賞(10月3日、仏ロンシャン競馬場)は断念する。
【3歳次走】ペルーサ、秋初戦は? 7/23
ダービー6着だったペルーサ(牡3=藤沢和)の秋初戦は神戸新聞杯(9月26日、阪神)か毎日王冠(10月10日、東京)。
菊花賞路線には向かわず...ペルーサ毎日王冠へ調整 8/11
ダービー6着後に休養中のペルーサ(牡3=藤沢和)は、菊花賞路線には向かわず古馬G1路線を歩むことになった。今月末に札幌に入厩して、秋初戦の毎日王冠(10月10日、東京)に向けて調整。その後は天皇賞・秋(10月31日、東京)を目標にする。

 藤沢和師は「菊花賞には出走しない。2000~2400メートルのレースを選択する」と2戦の結果次第ではジャパンC(11月28日、東京)も視野に入れている。また、左前浅屈腱炎で長期離脱中のカジノドライヴ(牡5)は、9月中にも帰厩。秋のダート重賞戦線での復帰が濃厚となった。
【セントライト記念】豪華3頭併せに藤沢和師"満足" 9/16
KFullNormal20100916017_m.jpg藤沢和厩舎2頭は芝コースで豪華3頭併せを披露。内シャイニンアーサー、中ミッションモードの併走に、外から毎日王冠を目指すペルーサが併せる布陣。3頭が呼吸を合わせるかのように併入した。藤沢和師も「みんないい動きじゃないか」と満足顔。シャイニンについては「馬が大きくなった。ノリ(横山典)も"もうブリンカーはいらない"と言ってくれたし、楽しみはある」と手応え十分。ミッションも「札幌の前走はいいレースをしていたし、1回使った強みがある。体質もしっかりしたし春とは違う」と強気だった。
ペルーサ、横山典に代わり"安藤勝"騎乗 毎日王冠 10/1
今年の青葉賞を無敗4連勝で制したペルーサ(牡3=藤沢和)は、秋の始動戦に予定している毎日王冠(10日、東京)に安藤勝とのコンビで臨むことになった。主戦を務める横山典が26日の中山で落馬負傷し騎乗できないため。安藤勝は3月の若葉S(1着)で騎乗経験があり、約半年ぶりの騎乗となる。ペルーサは毎日王冠後は天皇賞・秋(31日、東京)に向かう予定だが、以降の鞍上については白紙の状態。藤沢和師は「安藤君には、まず1戦だけお願いした。その後についてはノリの回復状況を待ちたい」と話した。
【毎日王冠】春の無念晴らせ!ペルーサが古馬に挑戦状 10/5
KFullNormal20101005015_m.jpg秋の東京開幕週を飾るのは「第61回毎日王冠」。今年のダービーで2番人気に支持されて6着に敗れたペルーサが古馬に挑戦状を叩きつける。クラシック路線に目を向けず、ここから天皇賞・秋へ挑むことになった。管理する藤沢和師は96年にバブルガムフェローで同レース3着から天皇賞を制覇。この馬の今後の活躍を占う意味で大きな一戦となりそうだ。

 飛躍の秋。ダービー6着以来となるペルーサが毎日王冠で始動、古馬に挑む。夏場は放牧に出してじっくり休養。函館競馬場を経て8月28日に美浦へ帰厩した。葛西助手が春との違いを口にする。

 「馬体重はあまり変わらないが、体がひと回り大きくなって戻ってきた。さらにパワーアップしている感じだね。精神面が成長して落ち着きも出てきた」

 4連勝で臨んだダービーは2番人気に支持され、皐月賞馬ヴィクトワールピサとの2強ムード。だが、スタートで痛恨の出遅れ、道中は後方から3番手。しかも流れは前半61秒6の超スローペースで、上がり3Fは33秒4という究極の瞬発力勝負。3角手前から外を通ってポジションを上げたが、6着まで追い上げるのがやっとだった。

 その後、藤沢和師は「菊花賞には出走しない。2000~2400メートルのレースを選択する」と古馬路線を歩むことを表明。ここから天皇賞・秋(10月31日、東京)を目指すことになった。これまでも3歳馬でクラシックのラスト1冠を見送って古馬路線に挑戦し結果を残してきた。

 96年のバブルガムフェローは毎日王冠3着→天皇賞を制覇。02年のシンボリクリスエスは秋初戦の神戸新聞杯を快勝して臨んだ天皇賞で古馬を圧倒した。葛西助手は「現時点の完成度から(これらの馬に)十分"値する"くらいの素質を感じる」と手応えを語った。

 この中間は坂路中心に乗り込まれ、9月下旬から調整のピッチも上がってきた。26日に4F51秒9→29日に51秒0をマーク。1週前の3日には併せ馬で52秒0。葛西助手は「馬場の悪い中でこの時計なら合格点。ここまで順調に調整できている」と仕上がりに不安はない。古馬相手に結果を残して、偉大な先輩の足跡をたどることができるか、注目の秋初戦を迎える。 【毎日王冠】
【毎日王冠】ペルーサ馬体に厚み出てきた 10/6
3歳馬ペルーサが古馬撃破に燃えている。津曲助手は「ダービー(6着)以外は負けてないのだから凄い馬。ひと夏越して、蹄鉄の減り方が早くなって、トモ(後肢)の蹴る力が強くなっている。それに薄かった馬に厚みが出て、たくましくなった。春もたくさんの方に応援していただいたので頑張ってほしい」と手応えを得ている。
【毎日王冠木曜追い】大人になったペルーサ 既に好仕上がり 10/7
ダービー6着後、初の実戦となるペルーサ(牡3=藤沢和)はベビーネイル(3歳1000万)と芝コースで併せ馬。軽快な脚さばきで併入した。「すでに仕上がっているし、時計は速くなかったが、気合が乗っていていい動きだった」と藤沢和師。「春よりも体つきが大人になって、どっしり構えるようになった。初の古馬相手で流れも違うが、利口な馬なので対応してくれる」と期待を込めた。
ペルーサ夏越して筋肉モリモリ 毎日王冠木曜追い 10/8
hourse01.jpg◆ 素質馬がいよいよベールを脱ぐ ◆

 早急な世代交代を要求する!7日、毎日王冠木曜追いにペルーサ(牡3=藤沢和)が見参。さすがの切れ味で世代屈指の能力を感じさせた。出遅れたダービーは不完全燃焼。逆襲の秋へ、素質馬がいよいよベールを脱ぐ。

◆ 馬なりでラスト1F11秒7 ◆

 夏場の充電で、たくましく成長したペルーサが、芝コースで躍動感あふれる走りを披露した。相手は同じ3歳(1000万)のベビーネイル。3馬身後方から追いかけ、4角で外に馬体を併せた。直線は馬なりのまま併入。それでもラスト1Fは11秒7の鋭い伸び。馬体の張り、脚さばきの迫力はパートナーを圧倒していた。「先週もしっかり調教しているし、もう仕上がっているので、そんなにやる必要はない。時計は速くないが気合が乗っていい動きだった」。稽古を見守った藤沢和師も納得の表情だ。

 動きはもちろんだが、師が満足しているのは馬体の成長。「ダービーからそんなに時間が経過したわけでもないが、体つきが随分と大人になった。体重はあまり変わっていないのに、尻の筋肉の盛り上がりなんかが凄い。春より、どっしり構えている感じ」と話す。500キロ近い巨体を、やや持て余し気味だった春とは違い、全身にしっかりとした筋肉がついている。

 6着に敗れたダービーは、出遅れが敗因の1つになった。「気難しいところがあって、ゲート練習を嫌がる面がある。春はスケジュールも詰まっていたし、気分を損ねては困るので練習をしなかった」と振り返る。だが、課題をきっちりと修正するのが、関東を代表する名トレーナー。「今回は十分に時間があったので、ゲート練習もしっかりできた。効果もあると思う」と対策も万全だ。

 負傷休養中の横山典に代わり、安藤勝がピンチヒッターを務めるが、指揮官は「若葉Sで1度乗ってもらっているし、何の心配もない」と全幅の信頼を寄せる。「次の目標(天皇賞)もあるし、古馬の胸を借りたい。これまでとは相手も流れも違うけど、利口な馬だから対応してくれる」と力強く締めくくった。バブルガムフェローにシンボリクリスエス。偉大な先輩が歩んだ3歳での盾ロードへ、新生ペルーサが新たな一歩を踏み出す。
【毎日王冠】ペルーサ馬なり11秒7!重厚感UP! 10/8
毎日王冠の木曜追いで3歳勢が成長著しい姿を見せた。ダービー6着以来となるペルーサは芝コースの併せ馬で馬なりながら鋭い伸び脚を披露。一方、アリゼオは2歳馬に胸を貸す堂々たる走りっぷり。古馬の厚い壁を突破して天皇賞へ夢をつなげる期待が膨らむ。 【毎日王冠】

 夏場の充電で、たくましく成長したペルーサが、芝コースで躍動感あふれる走りを披露した。相手は同じ3歳(1000万)のベビーネイル。3馬身後方から追いかけ、4角で外に馬体を併せた。直線は馬なりのまま併入。それでもラスト1Fは11秒7の鋭い伸び。馬体の張り、脚さばきの迫力はパートナーを圧倒していた。「先週もしっかり調教しているし、もう仕上がっているので、そんなにやる必要はない。時計は速くないが気合が乗っていい動きだった」。稽古を見守った藤沢和師も納得の表情だ。

 動きはもちろんだが、師が満足しているのは馬体の成長。「ダービーからそんなに時間が経過したわけでもないが、体つきが随分と大人になった。体重はあまり変わっていないのに、尻の筋肉の盛り上がりなんかが凄い。春よりどっしり構えている感じ」と話す。500キロ近い巨体を、やや持て余し気味だった春とは違い、全身にしっかりとした筋肉がついている。

 6着だったダービー。出遅れが敗因の1つになった。「気難しいところがあってゲート練習を嫌がる面がある。春はスケジュールも詰まっていたし気分を損ねては困るので練習をしなかった」と振り返る。だが、課題はきっちりと修正するのが、関東を代表する名トレーナー。「今回は十分に時間があったのでゲート練習もしっかりできた。効果もあると思う」と対策も万全だ。

 負傷休養中の横山典に代わり、安藤勝がピンチヒッターを務めるが、指揮官は「若葉Sで1度乗ってもらっているし、何の心配もない」と全幅の信頼を寄せる。「次の目標(天皇賞)もあるし古馬の胸を借りたい。これまでとは相手も流れも違うけど、利口な馬だから対応してくれる」と力強く締めくくった。バブルガムフェローにシンボリクリスエス。偉大な先輩が歩んだ3歳での盾ロードへ、新生ペルーサが新たな一歩を踏み出す。

 ≪藤沢和師"得意舞台"≫ペルーサを管理する藤沢和師は毎日王冠で現役最多の3勝(93年シンコウラブリイ、97年バブルガムフェロー、02年マグナーテン)をマーク。また、昨秋の東京開催(第4、5回)では8勝を挙げてトップ。今回勝てば、JRA重賞勝利数で歴代2位の伊藤修司(83勝)に並ぶ。1位は尾形藤吉の189勝。
【毎日王冠】また出遅れた...5着ペルーサ"出直し" 10/10
KFullNormal20101011010_m.jpg春の実績を買われて1番人気に指示されたペルーサだったが、ダービー同様に痛恨の出遅れ。最後方追走から追い上げたものの、5着が精いっぱいだった。「ゲートを跳び上がるように出て、バランスを崩してしまった。返し馬からテンションも高かった」と安藤勝。藤沢和師は「天皇賞目標は変わらない」としながらも「ゲートが話にならない。また、一から練習し直し」と渋い表情だった。

なくなる前に過去データを拾っとこう。

【土曜東京7R】ゼンノロブロイ父子が夢つなぐ 2/12
【東西ドキュメント・フェブラリーS=美浦11日】トレセン関係者の間で評価が高いのがゼンノロブロイ産駒。現役時代を管理した藤沢和師も「かなり評判がいいみたいだな」と喜ぶ。今週は厩舎期待のロブロイ産駒ペルーサが、土曜東京7Rで2戦目を迎える。浜田が感触を直撃すると「冬場なので慎重に調整してきたが、ずいぶん良くなってきた。稽古でも古馬に食い下がるからね」との力強い答えが返ってきた。

 追い切りは、次週フェブラリーSに出走するレッドスパーダと互角の動き。「穏やかな部分がお父さんに似ており、仕上げが楽」。従順な性格ながら、デビュー戦を3F33秒5の末脚で差し切り、父譲りの切れ味も兼ね備える。JRA通算1000勝という偉業を達成し、さらなる高みを目指す名トレーナー。かつて手掛けたG1馬の産駒で、大舞台への挑戦を続けていくに違いない。

【若葉S】藤沢和師の"戦略と自信" 3/18
【東西ドキュメント=美浦17日】藤沢和師の打つ手に何度もうならされてきた鈴木。ペルーサが中山のスプリングSに登録すらせず、若葉Sに向かう理由を聞くと、指揮官はこう答えた。

 「まず、スプリングSは1800メートルということがある。それに、もし馬場が悪化すると中山では追い込めないケースも考えられる。そのあたりを考慮した」

 デビュー2戦、2000メートルを選んで使ってきた以上、先を見据えるならここでの1F短縮は芳しくない。さらに、今の中山はひと雨あるとイン、特に先行馬が有利になる。同じ天候悪化でも阪神の方が対応できるというわけだ。先を読んだ的確な一手に鈴木は感心した。

 「ここで追い込めないようでは恥ずかしくて大舞台に出せないよ」と締めくくった藤沢和師。3連勝に向けて相当な自信があるんだろうと鈴木は感じ取った。

【若葉S】ペルーサがデビュー3連勝!狙うはダービー 3/21
KFullNormal20100321069_l.jpg土曜阪神メーンの皐月賞TR・若葉Sは、2番人気ペルーサがデビュー3連勝を決めた。直線は1番人気ヒルノダムールとマッチレース。最後は半馬身差ねじ伏せた。

 安藤勝は「相手はあの馬だと思っていたが、かわせる手応えがあった。いい馬だね」と称えた。藤沢和師は適性を重視し、皐月賞は見送り、ダービー(5月30日、東京)に狙いを定める。「まだ若いし、次まで1カ月ぐらい間隔を空けたい。トライアルからダービーへ」。自ら手がけたゼンノロブロイの子で悲願のダービー制覇を目指す。

ペルーサ、無キズの3連勝!ダービー照準 若葉S 3/21
20日、阪神11R皐月賞TR・若葉S(芝2000メートル内)は2番人気ペルーサ(牡=藤沢和)が叩き合いを制して、無傷の3連勝を飾った。同馬を管理する藤沢和師はレース後、優先出走権を得た皐月賞をあえて見送り、トライアルからダービーへ向かうことを明言した。

【青葉賞】藤沢和厩舎、苦渋の看板馬3頭出し 4/22
藤沢和厩舎が来週の青葉賞(5月1日、東京、ダービーTR=2着までに優先出走権)に、若葉Sを勝ったペルーサ、ミッションモード(葉牡丹賞)、リリエンタール(水仙賞)の3頭出しで挑むことになった。プリンシパルSと京都新聞杯で使い分けるプランもあったが「本番前に東京の2400メートルを走らせてみたい。権利の枠は狭くなってしまうが仕方ない」と藤沢和師。21日、芝コースで3頭併せて1週前追い切りを行ったが「いい動きだった。順調に調整できている」と仕上がりも良好だ。鞍上はペルーサが横山典、ミッションモードが北村宏、リリエンタールが安藤勝にそれぞれ決定した。

【青葉賞】藤沢和厩舎のペルーサ無敗を死守だ 4/28
KFullNormal20100428072_l.jpgダービーTRの青葉賞組では3頭出しで権利獲りを狙う藤沢和厩舎のペルーサが無敗の快進撃を続けるムードだ。

 ダービー制覇へ執念を燃やす藤沢和師が、トライアルの青葉賞に3頭出しで勝負を懸ける。中でもペルーサは3戦無敗。前走・若葉Sでは皐月賞2着ヒルノダムールを、直線で一騎打ちに持ち込んで競り落とした。

 葛西助手も「長くいい脚を使って、インパクトのある勝ち方だった」と振り返る。前走後は皐月賞をパスし、ダービー一本に絞って調整。「ずっといい雰囲気を保っている」と順調だ。父は藤沢和厩舎の看板馬として一時代を築いたゼンノロブロイ。「この時期にグンと良くなる感じは、お父さんに似ている。そうでなければダービーで勝負にならない」と話す。父も03年青葉賞を制したが、本番ではネオユニヴァースの2着に敗れているだけに、雪辱に懸ける思いも強い。

 注目は無敗ペルーサだが、他の2頭も侮れない。ミッションモードは新馬戦でハンソデバンド(共同通信杯)に完勝。リリエンタールは水仙賞で、先週の新緑賞を勝ったブレイクアセオリーを2馬身半ちぎっている。「ミッションは前走で体が減っていた(24キロ減)けど、調教の手を緩めることなく回復してきた。リリエンタールも間隔を空けたことで、ずいぶん良くなってきた」と好調だ。

 3頭ともに山本英俊氏の所有馬。使い分けのプランもあったが、あえて同じ舞台にぶつける。「3頭とも本番と同じ東京2400メートルを経験させておきたかった。賞金的に余裕のあるペルーサを(次週の)プリンシパルSに回すのは簡単だが、そんなに甘いものではない」と藤沢和師。無敗を死守したいペルーサと2勝馬2頭。1つ屋根の下に育った3頭が、ダービー切符「2枚」を目指して火花を散らす。

【青葉賞】藤沢和軍団3頭 ダービー切符独占態勢 4/29
KFullNormal20100429091_s.jpg雨が降りしきる開門直後の午前6時。ダービー切符を懸ける藤沢和軍団3頭が快走した。3戦全勝のペルーサは同じく青葉賞出走のリリエンタール、先輩のレンディル(4歳1000万)と一緒に芝コースへ。直線は最内に入り、横山典が手綱を抑えたままで楽々と併入した。3週連続、追い切りの手綱を取った横山典は「順調の一言でいいのでは?まだ3戦で子供の面もあるから、あとは経験を積んでいってもらえればね。(阪神への)輸送した反動もなさそうだし、元気もいい。扱いやすいように厩舎の方も調教を積んでくれているし、乗りやすい馬。レースで勝てるかは運もあるから」と悠然と構えた。一方、藤沢和師も「(前走の)若葉Sが3歳のこの時期にしては速い時計。強い調教をしなくてもいい馬なので、時計(5F66秒6)も予定通り」と無傷V4でダービー参戦の目算だ。

 一方、ペルーサに負けない脚色で食らいついた水仙賞1着のリリエンタールも上々の仕上がり。師は「動きだけなら、ペルーサよりよく見えたな。小さい馬だけど、まじめで正直な馬。実戦でいいタイプなんだ」と甲乙つけがたい評価だ。

 毎日杯7着のミッションモードは"別便"でWコースでミッキーミラクル(5歳1000万)と併入。5F68秒6の数字以上に迫力満点だった。「前走で減った体(24キロ減)は戻っているし、きょうのフットワークも良かった。古馬相手によく食い下がった」と合格点を与えた。03年Vの父ゼンノロブロイに続く父子制覇を狙うペルーサ&外国産馬2頭の"藤沢和軍団"の強力な3本の矢。今年から上位2頭に狭まったダービー切符独占が見えてきた。

【青葉賞】ペルーサ父子制覇!本番で"宿命の対決"だ 5/1
ダービートライアルの「第17回青葉賞」は1日、デビュー3連勝中のペルーサ(牡=藤沢和)が断然1番人気に応えて後続4馬身差をつけて圧勝した。4連勝で重賞初制覇を飾るとともに、父ゼンノロブロイとの父子制覇を達成した。勝ち時計は2分24秒3。2着トゥザグローリーまでがダービーへの優先出走権を獲得した。

 課題のスタートは抜群。出たなりにポジションを9番手に取って、追走。1000メートル通過60秒0の平均ラップでピタリと折り合ったまま最終コーナーを回ると、あとは独壇場。鞍上・横山典のゴーサインに瞬時に反応して、早めに馬群を抜け出すと、独走状態。後続をあっという間に4馬身ぶっちぎった。ダービー獲りまで期待させる圧勝劇に藤沢和師は「我慢してここを使った甲斐があった」と顔をほころばせた。

 03年に青葉賞を制した父は本番では、ネオユニヴァースの2着に敗れた。くしくも今年は、皐月賞馬でネオユニヴァースの子ヴィクトワールピサが待ち構えている。ペルーサが"宿命の対決"を制して父の雪辱を果たせるか注目だ。

【青葉賞】横山典 ダービー見据えた"予行演習"も 5/1
横山典が2年連続ダービー制覇に自信を見せた。青葉賞をペルーサで快勝。「操縦しやすい馬なので楽に乗った」という言葉通り、スムーズな競馬で4馬身差をつけた。

 本番でも好走の予感を抱かせる強烈な勝ちっぷり。名手はダービーと同舞台で"予行演習"まで行っていた。馬群を完全に抜け出した後だ。「本番もあるから、1頭になってもフラつかないように、教えていました」。最後まできっちり走るよう教え込んでいた。

 「どんな勝ち方をするかにこだわっていた」。内容の濃い勝利に横山典は充実した表情を見せた。ダービーに向けて「これだけ楽に勝ってよかった。負け知らずなので、本番が楽しみ」。昨年のロジユニヴァースに続く2年連続ダービー制覇へ期待を膨らませた。

【青葉賞】ペルーサ"規格外"!ダービー候補だ
KFullNormal20100502028_s.jpg新たなダービー候補誕生に府中が揺れた。ダービートライアル「青葉賞」が1日、東京競馬場で行われ、単勝1・4倍の圧倒的1番人気に支持されたペルーサが4馬身差圧勝。無傷の4連勝で初重賞制覇を飾るとともに、世代の頂点へと力強く前進した。2着トゥザグローリーまでがダービーの優先出走権を獲得した。

 前年比115%、5万7000人の観衆がしびれた。4角7番手で直線を向いたペルーサは、残り400メートルを切ったところで規格外の加速を見せた。あっという間に先団をのみ込み、残り300メートルで先頭。後続がちぎれたことを確認した横山典はラスト100メートルを追わずに流した。それでもタイムは衝撃の2分24秒3。過去10年で2番目(最速は04年ハイアーゲーム=2分24秒1)の快時計。ダービーと比較しても07年ウオッカ(2分24秒5)を上回った。

 横山典は「操縦しやすく直線も楽だった。これだけの勝ち方、本番を意識しない方が難しい。浮かれず、気を引き締めたい」と馬を絶賛するとともにダービー連覇に向け、かぶとの緒を締めた。藤沢和師は「思った以上の強さ。シンボリクリスエス、ゼンノロブロイと同じくらいの競馬ができた。次も勝つのは大変だろうが頑張りたい」と初のダービー制覇へ期待を膨らませた。

 ◆ペルーサ 父ゼンノロブロイ 母アルゼンチンスター(母の父キャンディストライプス)牡3歳 美浦・藤沢和厩舎所属 馬主・山本英俊氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績4戦4勝 総獲得賞金8857万5000円。

ペルーサ、無傷の4連勝で初重賞制覇!青葉賞 5/2
hourse04.jpg新たなダービー候補の誕生に府中が揺れた。ダービートライアル「青葉賞」が1日、東京競馬場で行われ、単勝1・4倍の圧倒的1番人気に支持されたペルーサ(牡3=藤沢和)が4馬身差で圧勝。無傷の4連勝で初重賞制覇を飾るとともに、世代の頂点へと力強く前進した。2着トゥザグローリーまでがダービーの優先出走権を獲得した。
【古馬次走】ペルーサは日経賞から始動予定
有馬記念4着ペルーサ(牡4=藤沢和)は28日にミホ分場へ放牧に出され、日経賞(3月26日、中山)から始動する予定。スポニチ 12/29

次は日経賞GⅡ2500m・中山。そして5/1の天皇賞・春3200mへ。
ぺるも2ヶ月くらいはゆっくりできるかな~?

日経賞の日はペガサスジャンプステークスもあるし、これは見に行かなくては!

【有馬記念】スタート決めたが...ペルーサ4着
peru1227058_s.jpg報道陣に囲まれた安藤勝に落胆の色はなかった。3番人気の支持を集めたペルーサは課題のスタートをクリア。道中5番手の積極策から、懸命に4着に粘り通した。3週連続美浦に駆けつけ、ゲート練習に励んだ安藤勝は「何とか我慢して五分に出てくれたが、前に行ったことで馬に戸惑いがあったかな?(2周目)3コーナーで突っ込めるスペースがあったけど、ちゅうちょする面もあった。練習の成果は見られたし負けても成長を感じた」と振り返った。

 藤沢和師も「スタートも決まったし、好位で競馬ができた。特異な中山コースに慣れてない面はあったけど今後につながる内容だったと思う。一息入れて立て直します。一度叩いて天皇賞・春(5月1日、京都)と考えてます」と次なる目標を掲げた。課題克服の光りがはっきりと見えた。後は悲願G1制覇にバク進するだけだ。スポニチ 12/27
【有馬記念】ペルーサいいスタート過ぎて戸惑った...
ダービーから4戦連続で出遅れ、スタートが課題だったペルーサ。特訓のかいあって好スタートを切ったが、結果は4着に終わりG1初制覇はならなかった。

 3、4番手の好位を進んでいたが、直線では持ち前の瞬発力は発揮できなかった。「いつになくいいスタートが切れて、馬が戸惑って走っているような感じだった」と安藤勝騎手は残念そう。 スポニチ 12/26
【有馬記念】ペルーサがゲート出た!12万大観衆からもどよめき
4戦連続出遅れ中だったペルーサ。中間、ゲート練習を重点的に行った成果を発揮して、好スタートを切った。ペルーサのスタートに注目していた12万人の大観衆は、ちゃんと出たことを見届けると「おぉ~!」と一気にどよめいた。

 5番手の好位からレースを進め、4着と健闘した。

 安藤勝は「いいスタートを切って、いい位置で競馬ができた」とレースには満足顔。「G1の流れに慣れていない分、伸び切れなかったのかもしれない」と来年に向けてさらなる期待を込めて課題を口にした。スポニチ 12/26
【有馬記念】"気力充実"ペルーサ「まず完壁」
KFullNormal20101226146_s.jpg午前4時の美浦トレセン。寒暖計は0度を示していた。手先がしびれるような寒さの中、ペルーサは堂々とした脚取りで坂路下の角馬場に現れた。カクテル光線に栗毛が鮮やかに浮かび上がる。トモ(後肢)の張りもうっとりするような素晴らしさだ。「せっかく朝早く起きたのだから、馬体を見ていってよ」と報道陣に声を掛けた藤沢和師。有馬記念3勝の名調教師にとっても自慢したくなる仕上がりなのだ。

 坂路1本目は4F64秒9と小手調べ程度。2本目が本番だ。外ラチ沿いを軽快なスピードで上がっていく。コンディションは最高だ、もっと走らせろ。そんなペルーサの声が聞こえそうな気合の発散ぶりだ。だが気持ちがピークを迎える寸前で鞍上は手綱を緩めた。4F54秒3、1F13秒2。闘志がレースで最高潮となるような絶妙のさじ加減。期待の3歳馬は最高の形で前日追いを終えた。

 「元気いいね、ウン」。冷え切った体をコーンスープで温めながら指揮官は切り出した。「いい馬になったよ。秋初戦(毎日王冠5着)の頃と比べると体つきが随分と良くなったと思わないか。それと比例して気持ちの面も成長しているんだ」。これは競走馬にとって典型的な走る循環に入ったことを示す。体つきが良くなって調教が苦にならなくなり、気持ちが落ち着く。そこで食欲も増し、さらにパワーアップする。ゲートにばかり注目が集まるその陰で、ペルーサは着々と地力を強化させていたのだ。

 坂路の頂上から戻った同馬はネオレボルーションとウォンビーロングを引き連れ、威張るように角馬場を歩いた。「スタートのことも馬は分かってきた。ゲート練習はもう必要ないという雰囲気を出している。まず完璧だと思うよ。こんなに精神状態がいいんだから」。ゲート練習とパワーアップという両立が困難な課題をペルーサは見事に消化しきった。答えはグランプリで見せる。馬の目がそう語っているようだった。スポニチ 12/26
【有馬記念】
 悲願のGI制覇に挑む(14)ペルーサは坂路で調整。2本目に4ハロン57秒3-42秒0-14秒0と、大きめのキャンターを行った。「スタートが良くないのに外枠を引いてしまった。中山(2500メートル)は先行できないといけないからね」と藤沢和調教師は〔7〕枠(14)番にはしぶい表情。それでも「けいこ(ゲート練習)では完璧だし、状態も完璧。練習してきたから頑張ってもらうしかない。普通に出てくれれば...」。スタートを決めて、女王ブエナを倒したい。サンスポ 12/25
岡本 有馬記念のポイントって何ですかね?

 梅崎 他のG1と決定的に異なるのは「格より体調」ということ。有力馬は秋のG1を何戦かしていて、余力の勝負になる。16頭が出てきたら、半分以上は万全の状態ではないと疑ってかかった方がいい。

 岡本 確かに今年も取材していて「生涯最高の出来」という陣営はほとんどないですね。

 桜井 それに加えてコースがトリッキー。3歳と古馬との比較もまだ難しい時期だし、とにかくアヤが多過ぎる。

 矢内 でも、最近は少し傾向が変わってきたんじゃないかな。体調維持の難しいはずの牝馬が普通に力を出し切っているからね。

 岡本 オッ、ブエナビスタですか。

 矢内 分かってないな。狙うならレッドディザイアの方だよ。3歳時のブエナとのライバル関係を考えたら、今回の人気の差はおいし過ぎるだろ。

 岡本 藤沢和厩舎担当だった梅崎さんはペルーサとして...。

 梅崎 ちょっと、決めつけないでよ。ちゃんと考えてるんだから。ええと、月曜付で何に◎を打ったっけ?あ、あった。やっぱりペルーサでした。

 岡本 本当に考えてるんですか?

 桜井 ウメ(梅崎)と一緒なのは気に入らないけど、オレもペルーサちゃんが気になるな。藤沢和厩舎の割には暴れん坊というのが逆に何かやってくれそう。3歳馬同士の争いになって、来年以降の盛り上がりにつなげてほしいという思いもあるしね。

 梅崎 ペルーサは余力勝負という観点からも、いいんじゃない?既に秋3戦してるけど、いつも出遅れて直線しか競馬をしてないからね。

 矢内 また出遅れるんじゃないの?オレはひょっとしたら逃げまでありそうなエイシンフラッシュや、いかにも中山向きのトーセンジョーダンあたりかな。

 岡本 肝心のブエナビスタがあまり話題に上りませんが...。

 桜井 秋古馬3冠すべてで全力を出し切るというのは、相当に難しい。ましてや牝馬だからね。前走からの上積みという点では微妙だと思うなあ。

 矢内 オレもブエナからは買わないけど、ブエナから買う人には相手は日本人騎手の馬をお薦めする。外国人騎手は「勝つか負けるか」という競馬をするから、馬券圏内に残るのは1頭だけというケースも多いんだ。実際、有馬では外国人ワンツーは1度もない。これ、豆知識な。

 岡本 今年は騎手の駆け引きも面白そうですね。本日はお忙しいところ...。

 矢内 だ~か~ら~本当に忙しいんだって。もう、いいよ。 【有馬記念  追い切り  枠順泣き笑い】 スポニチ 12/24

スポニチってペルーサの記事が多い気がする。
記者にぺる贔屓さんでもいるのかな。

2011年2月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          
Powered by Movable Type 5.01