【凱旋門賞】ピサ、ペルーサなど7頭が一次登録 5/7
JRAは凱旋門賞(10月3日、仏・ロンシャン競馬場)の日本登録馬を発表した。スポニチ本紙既報通り、皐月賞馬ヴィクトワールピサ、4戦無敗のペルーサなど7頭が一次登録を済ませた。なお一次登録をしなかった馬が出走を希望する場合、追加登録料10万ユーロ(約1200万円)が必要となる。
▽日本登録馬 アクシオン(牡7=二ノ宮)、ヴィクトワールピサ(牡3=角居)、エイシンフラッシュ(牡3=藤原英)、ナカヤマフェスタ(牡4=二ノ宮)、フォゲッタブル(牡3=池江郎)、ペルーサ(牡3=藤沢和)、レッドディザイア(牝4=松永幹)。負担重量は3歳56キロ、4歳以上59・5キロ(牝馬1・5キロ減)
【日本ダービーを占う】空前のハイレベル決戦
5連勝で皐月賞を圧勝したヴィクトワールピサが例年なら断然の主役になるはず。だが、今年は別路線から挑む馬たちが極めて高レベルで決して"1強ムード"とはいえない。
まず、ダービーと同じ舞台の青葉賞を破格の好時計で圧勝したペルーサ。4戦無敗と、まだ能力の底を全く見せていない。プリンシパルSで2着を4馬身ちぎったルーラーシップも大物感たっぷり。もちろん、驚異的なレコードでNHKマイルCを制したダノンシャンティもVの資格十分だ。
皐月賞組でも、2着ヒルノダムールは"東京芝2400メートルなら"と思わせる内容だった。京都新聞杯で重賞初Vを飾ったゲシュタルトなど、他にも魅力的な逸材はズラリ。空前のハイレベル決戦となりそうだ
【ダービー】ペルーサ順調「調整しやすい」 5/19
ペルーサ(牡=藤沢和)も好気配。先週11日に短期放牧から帰厩。「けさ(18日)の計量で500キロ(前走時498キロ)。順調に使ってきたので調整しやすい」と藤沢和師。17日は千葉サラブレッドセールにヴィクトワールピサの市川義美オーナーとともに参加し、その夜は皐月賞の祝勝会。「ダービーの話はしなかった。レースが近づくと、どうしてもその話になってしまうからね」と苦笑い。"エールの交換"は意識的に見送ったようだ。
【ダービー1週前追い】ペルーサ 藤沢和師も横典も「順調」強調
4戦負けなしの戦績でダービーに挑むペルーサは、坂路で1週前追い切りを行った。横山典を背にマチカネニホンバレを約2馬身追走。終始、楽な手応えのまま併入した。「順調。競馬の内容については語る必要のない馬。このまま順調に行ってくれればいい」と横山典。追い切りを見守った藤沢和師も「調整に苦労しないタイプ。元気がいいし、順調にきてる」と納得の表情で語った。
【ダービー1週前追い】4戦全勝ペルーサは脚取り軽快 5/20
4戦全勝の実績を引っさげて臨むペルーサ(牡=藤沢和)は横山典を背に、坂路でマチカネニホンバレ(5歳オープン)を2馬身追走。残り3Fで早々と並びかけると、馬体を併せたままゴールイン。タイムは4F53秒4と目立たなかったが、脚取りは軽快そのものだった。「順調。競馬の内容については語る必要のない馬。このまま順調に行ってくれればいい」と横山典。追い切りを見守った藤沢和師も「もともと速い時計は出さないタイプ。順調に来ているし、2400メートルを意識して変わったことをする必要もない」と悠然としていた。
【ダービー】ペルーサ一番時計4F50秒9 5/25
関東の代表格ペルーサが無敗で頂点を狙う。23日には坂路でマチカネニホンバレ(5歳オープン)と併せ、4F50秒9の一番時計をマーク。津曲助手は「順調なのが何よりですね。筋肉のつき方が大人っぽくなってきた」と成長を口にした。ここまで完ぺきな内容で4連勝。だが「レース後の息の入りを見ていると、まだ目いっぱい走ってない感じ」と明かした。本番で能力をフルに発揮しダービー制覇に挑む。
【ダービー】神の脚ペルーサ見せる"ゴボウ抜き" 5/26
悲願のダービー制覇へ。藤沢和師の40年近い競馬人生の結晶がペルーサ。ダービーには延べ13頭を送り、02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイの2着が最高。G1・21勝を挙げている名将でも届かないのがダービーの勲章だ。
だが、ペルーサは積年の思いをかなえてくれる大器だ。無傷V4。本番と同舞台の前走・青葉賞は後続に4馬身差の楽勝だった。「思った以上の強さ。東京芝2400メートルは3歳馬にとって大変なのに余力を残して坂を上がってきた。クリスエスやロブロイと同じくらいの競馬ができた」。師は最大級の賛辞を送った。
最大の武器。それは成長力だ。「もともと牧場や厩舎に来た当初はそんなに凄い馬ではなかったんだ。でも、デビュー2週間前だったかな。動きが急に良くなってね。驚いたよ」と指揮官。先輩2頭の背中の感触も知る葛西助手は「競馬に行って覚えてくれる馬。一戦一戦成長している。体全体を使って走れるようになってきたし、体に張りがあって格好良くなった。この時季のクリスエス、ロブロイと比べてもそん色ないし、成長はこちらが早いぐらい」と肌で充実を感じ取っている。
気負いはない。ホースマン最大の勲章を前にしても、師は自然体を貫いている。それが、幾多の先輩の敗戦から得た財産でもある。「ロブロイ、クリスエスの時は2400メートルの距離を意識して調整していたが、結果は出なかった。だから変わったことはしない」。全休明けの25日は坂路を軽く駆け上がり、最終追いに備えた。馬体は、はちきれんばかり。出来は最高潮だ。
「これだけメンバーがそろうと、かえって楽しみだよ」。藤沢和師は普段と変わらず、豪華決戦を楽しむ余裕がある。W杯開幕12日前の5月30日。マラドーナにちなんで名付けられたペルーサが伝説となる。
▼馬名の由来 サッカーのアルゼンチン代表監督のディエゴ・マラドーナ氏(49)の愛称が由来。母馬アルゼンチンスターからの連想でもある。ペルーサとはポルトガル語で「毛深い子」の意。マラドーナ氏は現役時代からもじゃもじゃの髪の毛がトレードマークだった。
【ダービー水曜追い】ペルーサ順調さをアピール 5/26
無傷の4連勝で頂点を目指すペルーサはウッドコースで併せ馬。横山典が騎乗してマチカネニホンバレ(5歳オープン)を3馬身追走し、直線は外に併せて馬なりで併入した。弾けそうな手応えで順調さをアピール。藤沢和師は「いつも通り気負ってなくていい追い切りだったね。7年前のロブロイみたいにいい競馬をしてくれれば」と笑顔で語った。
【ダービー】ペルーサ陣営「ロスない」好枠に笑顔 5/28
≪美浦≫関東のエース格ペルーサは9番に決定。津曲助手は「ここならロスのない競馬ができる。レースが上手なので枠は気にしてなかったけど、外を引いて外々を回されるよりはいい」とニッコリ。27日は軽めの運動。「きょうは歩様を見る程度だけど、追い切った後の雰囲気もいい。ここに来て、プライドのようなものにじみ出てきた」と進化を感じている。トーセンアレスの鈴木康師は「一番いいところで素晴らしい。あとはゲートをうまくクリアすれば」と真ん中の10番に笑顔。11番となったハンソデバンドの田中助手は「外過ぎず、内過ぎず。いいんじゃないですか?体調だけはいいので頑張ってほしい」と奮闘を誓った。
【ダービー】ペルーサ藤沢和師「いい状態で臨める」 5/28
ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は、4戦無敗ペルーサを送り込む藤沢和雄師(58)を直撃。悲願のダービー初制覇へ、胸の内に迫った。
――ペルーサは日曜に坂路で4F50秒台を出していますが、最終追い切りはWコースで5F67秒4。軽めでした。
藤沢和師 日曜にしっかりやっているし、競馬を使ってきて仕上がりは問題ありません。最終追い切りが軽めだったのも予定通りです。
――前々走で皐月賞トライアル(若葉S)を勝ったのに、皐月賞はパスしました。速い時計(1分59秒9)の反動を考えた。
そうではありません。ノリ(横山典)は問題ないと言っていたけど、自分としては小回りの中山が合わないと判断したので東京まで待つことにしたんです。
――スタートが決して速くない点などが小回りは合わないと思った理由?
そうですね。スタートでモサモサすることがありました。キャリアを積めばこのあたりは問題なくなってくるだろうけど、現時点では広くて大きなコースの方が合っていると思いました。
――前走(青葉賞1着)を振り返って。スタートは速かったけど、ゲートの中ではいつも通り少しガタガタしました。
はい。でも、だいぶ落ち着くようにはなってきました。前走くらいなら問題ないでしょう。
――賞金的にはダービー出走は可能の身。同じ舞台で試走という意味合いもあるかと思いました。
負けても大丈夫とは全く思っていませんでしたよ。ダービーともなると皐月賞組をはじめ、重賞で勝ち負けしてきた馬ばかりがそろう。青葉賞を楽に勝つくらいでないといけないと考えていました。
――そういう意味では2着に4馬身差というのは最高の結果だった。
着差はもちろんだけど、4コーナーを持ったまま上がってきたのが良かった。この時期、東京の2400メートル戦をあれだけの手応えで上がって来られる馬はなかなかいませんから。
――直線、ササるような面は心配ない?
確かに過去のレースではササッたこともあったけど、他馬に迷惑をかけるほどひどいわけではない。何も心配していません。
――前走後は1度短期放牧。
それも予定通り。緩ませたわけではないし、かといって反動が残っているということもない。いい状態で臨めそうです。
――調教中もいなないたりと、まだ幼い面を見せることもある。
まだまだ良くなる余地を残している段階なのに4戦全勝でここまで来た。それだけ能力が高いということでしょう。
――厩舎初のダービー制覇が見えてきた。
父のゼンノロブロイやシンボリクリスエスの時もそう思ったけど、結果は2着。ヴィクトワールピサをはじめ強敵ぞろいの今回、そう簡単に勝てるとは考えていません。ただし、いい状態で挑めるのは確か。好結果につながるよう皆さんも応援してください。
【ダービー】悲願成就へ!ペルーサ軽快に坂路1本 5/29
ペルーサは28日、横山典を背に坂路を1本。4F58秒0~1F15秒1で軽快に駆け上がった。最終追い切り後の気配も上々とあって、藤沢和師は「当日まで油断はできないけど、ここまで順調に来られたことが一番」と笑顔。「皐月賞組は強いけど、(この馬も)負けていないというのは結構凄いと思う」と悲願成就への手応えをにじませていた。
【ダービー】パドックのツボ 5/30
<ペルーサ>阪神輸送した2走前の若葉Sで馬体重が14キロ減ったが、その前が緩かっただけで細くはなかった。さらに2キロだけ増えた皐月賞時も丸みを帯びたシルエットで気配は抜群。今回も多少の馬体減なら問題ない。中間に少しテンションが上がり気味なのでイレ込み注意。
【ダービー】こう乗る 5/30
▼横山典=ペルーサ 前走は何も語ることがないほど、強い競馬だった。作戦?特には考えてません。自分の思うようなポジションが取れるものでもないし、ペルーサと一緒に仲良く走れればいいなあと思う。7年前の父(ゼンノロブロイ=2着)のリベンジをしたい。
【ダービー】時代はペルーサ!気配上々1番人気 5/30
態勢は整った。無敗でのダービー制覇を目指すペルーサは土曜朝、北Cコースから坂路へ。ネオスピリッツ(5歳1000万)を前に置いて、4F56秒0~1F14秒1と軽快な動きを見せた。適度に気合も乗って上々の気配。藤沢和師は「特別なことは何もしていないけど、順調に来ている。穏やかな馬だし、いい感じに来ているんじゃない」と落ち着いた表情を浮かべた。
土曜朝にはライバルになるはずだったダノンシャンティの回避が決定。師は「結果がいいに越したことはないけど、まずは無事にダービーが終わってもらいたい」とホースマンとしての本音も口にしたが、だからといってレースに自信がない訳ではない。
これまで管理馬13頭でダービーに挑戦。ペルーサ同様に青葉賞Vから臨んだシンボリクリスエス、ゼンノロブロイでは2着に惜敗した。だが、ペルーサには決定的な違いがある。
「負けていないというのは結構凄いこと」
ダービー時にシンボリクリスエスは6戦3勝、ゼンノロブロイは4戦3勝。師は「タイキシャトルもシンコウラブリイもこの時期はまだという感じのところがあった」と過去に手掛けた名馬の名前を並べ「この時期に2400メートルをあれだけ上手に走る馬はそうそういない」と並々ならぬ手応えを示した。日曜の雨予報も「ダートでデビューさせようかと思ったくらいだから、道悪は大丈夫」と気にしていない。
馬名の由来はサッカー・アルゼンチン代表の伝説的スター選手で、W杯南アフリカ大会では監督としてVを目指すマラドーナ氏。師は「最近テレビで特集番組を見たけど、凄い動きだよね」と感心していた。ペルーサもまた、他馬を圧倒する動きで連勝街道をばく進中。実力勝負の府中の芝で、真の王者が誰かを証明してみせる。
【ダービー】横山典ペルーサ6着「やってしまった...」 5/30
不安視されたスタートが大舞台で出てしまった。2番人気ペルーサは出遅れのロスを巻き返せず6着に敗れた。横山典は「やってしまったね。ペースは遅かったけど、外からならいけると思ったんだが...。それにしてもスタートに尽きる」と前走・青葉賞ではクリアできたスタートの悪さが本番で出てしまったことをなげいた。
【ダービー】ペルーサ無敗制覇は夢に終わる... 5/30
4連勝で臨んだ2番人気のペルーサはスタートの出遅れが響いて6着に終わった。道中は後方で、最後の直線では大外から追い上げたが、青葉賞を圧勝した力強い走りを発揮できなかった。
ディープインパクト以来、5年ぶりの無敗のダービー馬誕生は成らず。横山典騎手の連覇、藤沢和調教師の初制覇も夢と消えた。横山典騎手は「ゲートを出ないこともある。まだ3歳の幼い馬だから、こういうこともある。仕方がない」と足早に引き揚げていった。
【ダービー】ペルーサ6着..."最悪のシナリオ" 5/31
2番人気のペルーサは考えられる最悪のシナリオで6着に沈んだ。スタートで痛恨の出遅れを喫し、道中は後方から3番手。しかも、流れは超スロー。3角手前から外を通ってポジションを上げていったが、直線半ばで脚色が鈍った。
デビュー5戦目で初の敗北。ダービー14頭目の挑戦も実らなかった藤沢和師は「タイミングの悪いスタートだった。スローで外を回ってでも競馬をしにいかなきゃならなかったし、しようがない。またやります」と無念さをこらえて胸を張った。
横山典は「雰囲気は良かったが、3歳だし、こういうこともある」と競馬の難しさを強調。一方で、愛馬への高い評価は変わらない。「ダービーは駄目だったけど、まだまだ先はある。買ってくれたファンには申し訳ないが、今度取り返してもらえるように頑張る」と雪辱を誓った。
ペルーサ 凱旋門賞断念...リフレッシュ放牧へ 6/2
2番人気に推された日本ダービーで6着に敗れたペルーサ(牡3=藤沢和)は1日、美浦トレセン近郊のミホ分場に放牧に出た。藤沢和師は「スタートのタイミングが悪かったから。これも競馬だから仕方ない。秋はセントライト記念(9月19日、中山)か毎日王冠(10月10日、東京)で始動予定。その後の路線は未定です」と夏場はリフレッシュし、1次登録を済ませた凱旋門賞(10月3日、仏ロンシャン競馬場)は断念する。
【3歳次走】ペルーサ、秋初戦は? 7/23
ダービー6着だったペルーサ(牡3=藤沢和)の秋初戦は神戸新聞杯(9月26日、阪神)か毎日王冠(10月10日、東京)。
菊花賞路線には向かわず...ペルーサ毎日王冠へ調整 8/11
ダービー6着後に休養中のペルーサ(牡3=藤沢和)は、菊花賞路線には向かわず古馬G1路線を歩むことになった。今月末に札幌に入厩して、秋初戦の毎日王冠(10月10日、東京)に向けて調整。その後は天皇賞・秋(10月31日、東京)を目標にする。
藤沢和師は「菊花賞には出走しない。2000~2400メートルのレースを選択する」と2戦の結果次第ではジャパンC(11月28日、東京)も視野に入れている。また、左前浅屈腱炎で長期離脱中のカジノドライヴ(牡5)は、9月中にも帰厩。秋のダート重賞戦線での復帰が濃厚となった。
【セントライト記念】豪華3頭併せに藤沢和師"満足" 9/16
藤沢和厩舎2頭は芝コースで豪華3頭併せを披露。内シャイニンアーサー、中ミッションモードの併走に、外から毎日王冠を目指すペルーサが併せる布陣。3頭が呼吸を合わせるかのように併入した。藤沢和師も「みんないい動きじゃないか」と満足顔。シャイニンについては「馬が大きくなった。ノリ(横山典)も"もうブリンカーはいらない"と言ってくれたし、楽しみはある」と手応え十分。ミッションも「札幌の前走はいいレースをしていたし、1回使った強みがある。体質もしっかりしたし春とは違う」と強気だった。
ペルーサ、横山典に代わり"安藤勝"騎乗 毎日王冠 10/1
今年の青葉賞を無敗4連勝で制したペルーサ(牡3=藤沢和)は、秋の始動戦に予定している毎日王冠(10日、東京)に安藤勝とのコンビで臨むことになった。主戦を務める横山典が26日の中山で落馬負傷し騎乗できないため。安藤勝は3月の若葉S(1着)で騎乗経験があり、約半年ぶりの騎乗となる。ペルーサは毎日王冠後は天皇賞・秋(31日、東京)に向かう予定だが、以降の鞍上については白紙の状態。藤沢和師は「安藤君には、まず1戦だけお願いした。その後についてはノリの回復状況を待ちたい」と話した。
【毎日王冠】春の無念晴らせ!ペルーサが古馬に挑戦状 10/5
秋の東京開幕週を飾るのは「第61回毎日王冠」。今年のダービーで2番人気に支持されて6着に敗れたペルーサが古馬に挑戦状を叩きつける。クラシック路線に目を向けず、ここから天皇賞・秋へ挑むことになった。管理する藤沢和師は96年にバブルガムフェローで同レース3着から天皇賞を制覇。この馬の今後の活躍を占う意味で大きな一戦となりそうだ。
飛躍の秋。ダービー6着以来となるペルーサが毎日王冠で始動、古馬に挑む。夏場は放牧に出してじっくり休養。函館競馬場を経て8月28日に美浦へ帰厩した。葛西助手が春との違いを口にする。
「馬体重はあまり変わらないが、体がひと回り大きくなって戻ってきた。さらにパワーアップしている感じだね。精神面が成長して落ち着きも出てきた」
4連勝で臨んだダービーは2番人気に支持され、皐月賞馬ヴィクトワールピサとの2強ムード。だが、スタートで痛恨の出遅れ、道中は後方から3番手。しかも流れは前半61秒6の超スローペースで、上がり3Fは33秒4という究極の瞬発力勝負。3角手前から外を通ってポジションを上げたが、6着まで追い上げるのがやっとだった。
その後、藤沢和師は「菊花賞には出走しない。2000~2400メートルのレースを選択する」と古馬路線を歩むことを表明。ここから天皇賞・秋(10月31日、東京)を目指すことになった。これまでも3歳馬でクラシックのラスト1冠を見送って古馬路線に挑戦し結果を残してきた。
96年のバブルガムフェローは毎日王冠3着→天皇賞を制覇。02年のシンボリクリスエスは秋初戦の神戸新聞杯を快勝して臨んだ天皇賞で古馬を圧倒した。葛西助手は「現時点の完成度から(これらの馬に)十分"値する"くらいの素質を感じる」と手応えを語った。
この中間は坂路中心に乗り込まれ、9月下旬から調整のピッチも上がってきた。26日に4F51秒9→29日に51秒0をマーク。1週前の3日には併せ馬で52秒0。葛西助手は「馬場の悪い中でこの時計なら合格点。ここまで順調に調整できている」と仕上がりに不安はない。古馬相手に結果を残して、偉大な先輩の足跡をたどることができるか、注目の秋初戦を迎える。 【毎日王冠】
【毎日王冠】ペルーサ馬体に厚み出てきた 10/6
3歳馬ペルーサが古馬撃破に燃えている。津曲助手は「ダービー(6着)以外は負けてないのだから凄い馬。ひと夏越して、蹄鉄の減り方が早くなって、トモ(後肢)の蹴る力が強くなっている。それに薄かった馬に厚みが出て、たくましくなった。春もたくさんの方に応援していただいたので頑張ってほしい」と手応えを得ている。
【毎日王冠木曜追い】大人になったペルーサ 既に好仕上がり 10/7
ダービー6着後、初の実戦となるペルーサ(牡3=藤沢和)はベビーネイル(3歳1000万)と芝コースで併せ馬。軽快な脚さばきで併入した。「すでに仕上がっているし、時計は速くなかったが、気合が乗っていていい動きだった」と藤沢和師。「春よりも体つきが大人になって、どっしり構えるようになった。初の古馬相手で流れも違うが、利口な馬なので対応してくれる」と期待を込めた。
ペルーサ夏越して筋肉モリモリ 毎日王冠木曜追い 10/8
◆ 素質馬がいよいよベールを脱ぐ ◆
早急な世代交代を要求する!7日、毎日王冠木曜追いにペルーサ(牡3=藤沢和)が見参。さすがの切れ味で世代屈指の能力を感じさせた。出遅れたダービーは不完全燃焼。逆襲の秋へ、素質馬がいよいよベールを脱ぐ。
◆ 馬なりでラスト1F11秒7 ◆
夏場の充電で、たくましく成長したペルーサが、芝コースで躍動感あふれる走りを披露した。相手は同じ3歳(1000万)のベビーネイル。3馬身後方から追いかけ、4角で外に馬体を併せた。直線は馬なりのまま併入。それでもラスト1Fは11秒7の鋭い伸び。馬体の張り、脚さばきの迫力はパートナーを圧倒していた。「先週もしっかり調教しているし、もう仕上がっているので、そんなにやる必要はない。時計は速くないが気合が乗っていい動きだった」。稽古を見守った藤沢和師も納得の表情だ。
動きはもちろんだが、師が満足しているのは馬体の成長。「ダービーからそんなに時間が経過したわけでもないが、体つきが随分と大人になった。体重はあまり変わっていないのに、尻の筋肉の盛り上がりなんかが凄い。春より、どっしり構えている感じ」と話す。500キロ近い巨体を、やや持て余し気味だった春とは違い、全身にしっかりとした筋肉がついている。
6着に敗れたダービーは、出遅れが敗因の1つになった。「気難しいところがあって、ゲート練習を嫌がる面がある。春はスケジュールも詰まっていたし、気分を損ねては困るので練習をしなかった」と振り返る。だが、課題をきっちりと修正するのが、関東を代表する名トレーナー。「今回は十分に時間があったので、ゲート練習もしっかりできた。効果もあると思う」と対策も万全だ。
負傷休養中の横山典に代わり、安藤勝がピンチヒッターを務めるが、指揮官は「若葉Sで1度乗ってもらっているし、何の心配もない」と全幅の信頼を寄せる。「次の目標(天皇賞)もあるし、古馬の胸を借りたい。これまでとは相手も流れも違うけど、利口な馬だから対応してくれる」と力強く締めくくった。バブルガムフェローにシンボリクリスエス。偉大な先輩が歩んだ3歳での盾ロードへ、新生ペルーサが新たな一歩を踏み出す。
【毎日王冠】ペルーサ馬なり11秒7!重厚感UP! 10/8
毎日王冠の木曜追いで3歳勢が成長著しい姿を見せた。ダービー6着以来となるペルーサは芝コースの併せ馬で馬なりながら鋭い伸び脚を披露。一方、アリゼオは2歳馬に胸を貸す堂々たる走りっぷり。古馬の厚い壁を突破して天皇賞へ夢をつなげる期待が膨らむ。 【毎日王冠】
夏場の充電で、たくましく成長したペルーサが、芝コースで躍動感あふれる走りを披露した。相手は同じ3歳(1000万)のベビーネイル。3馬身後方から追いかけ、4角で外に馬体を併せた。直線は馬なりのまま併入。それでもラスト1Fは11秒7の鋭い伸び。馬体の張り、脚さばきの迫力はパートナーを圧倒していた。「先週もしっかり調教しているし、もう仕上がっているので、そんなにやる必要はない。時計は速くないが気合が乗っていい動きだった」。稽古を見守った藤沢和師も納得の表情だ。
動きはもちろんだが、師が満足しているのは馬体の成長。「ダービーからそんなに時間が経過したわけでもないが、体つきが随分と大人になった。体重はあまり変わっていないのに、尻の筋肉の盛り上がりなんかが凄い。春よりどっしり構えている感じ」と話す。500キロ近い巨体を、やや持て余し気味だった春とは違い、全身にしっかりとした筋肉がついている。
6着だったダービー。出遅れが敗因の1つになった。「気難しいところがあってゲート練習を嫌がる面がある。春はスケジュールも詰まっていたし気分を損ねては困るので練習をしなかった」と振り返る。だが、課題はきっちりと修正するのが、関東を代表する名トレーナー。「今回は十分に時間があったのでゲート練習もしっかりできた。効果もあると思う」と対策も万全だ。
負傷休養中の横山典に代わり、安藤勝がピンチヒッターを務めるが、指揮官は「若葉Sで1度乗ってもらっているし、何の心配もない」と全幅の信頼を寄せる。「次の目標(天皇賞)もあるし古馬の胸を借りたい。これまでとは相手も流れも違うけど、利口な馬だから対応してくれる」と力強く締めくくった。バブルガムフェローにシンボリクリスエス。偉大な先輩が歩んだ3歳での盾ロードへ、新生ペルーサが新たな一歩を踏み出す。
≪藤沢和師"得意舞台"≫ペルーサを管理する藤沢和師は毎日王冠で現役最多の3勝(93年シンコウラブリイ、97年バブルガムフェロー、02年マグナーテン)をマーク。また、昨秋の東京開催(第4、5回)では8勝を挙げてトップ。今回勝てば、JRA重賞勝利数で歴代2位の伊藤修司(83勝)に並ぶ。1位は尾形藤吉の189勝。
【毎日王冠】また出遅れた...5着ペルーサ"出直し" 10/10
春の実績を買われて1番人気に指示されたペルーサだったが、ダービー同様に痛恨の出遅れ。最後方追走から追い上げたものの、5着が精いっぱいだった。「ゲートを跳び上がるように出て、バランスを崩してしまった。返し馬からテンションも高かった」と安藤勝。藤沢和師は「天皇賞目標は変わらない」としながらも「ゲートが話にならない。また、一から練習し直し」と渋い表情だった。
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