ジャパンカップ・ぺる情報-日刊スポーツ-

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ペルーサ府中の直線フル活用で一気/JC
<山本幸史のG1ヤマを張れ:ジャパンC>

1127peru1.jpgジャパンCは最強4歳世代の一角ペルーサが怖い。前走の天皇賞・秋ではメンバー最速33秒9の上がりで3着と好走。ゲート難が解消して、デビュー4連勝した3歳春の勢いが戻った。状態も確実に上昇。美浦トレセンで密着した山本幸史は確信の最高級の◎を打った。

 ペルーサが最高の舞台でG1初戴冠を果たす。藤沢和師は「胸を張って有馬記念に行けるように、いい競馬をしたい」と、この一戦への強い決意を口にした。今年のジャパンCは凱旋門賞1、2着馬の参戦で誰もが認める超G1。強いといわれる最強4歳世代の大物にとって格好のお膳立てが整った。

 前走の天皇賞は後方でじっと脚をためて末脚を爆発させたが惜しくも届かず3着。だが、半年ぶりの実戦でマークした上がり3ハロンは33秒9とメンバーで唯一34秒を切った。超ハイペースではなし崩し的に脚を使わされてもおかしくない状況でこの末脚。エンジンが違う。

 4角出口からは追われ通しだった。好スタートからじっと位置を下げたあたりを見ても、2400メートルの方が間違いなく追走が楽。525・9メートルの長い直線を丸々追われても伸びる航続距離の長さと切れが前の位置で使えれば、ゴールを先頭でぶち抜けてくる。

 秋前から心身の成長はすさまじかった。馬体はひと回りビルドアップ。精神面についても藤沢和師は「天皇賞当日の返し馬が今までになく落ち着き払っていて、え? と思ったよ」と驚いたほど。久々でもG1を取るべくビシビシ調教をこなしながら、大観衆のいるスタンドを平然と見ながら歩き、走れた。使った効果についても横山典騎手が「思惑通りに良くなった」と状態アップを証言。調教では得られない負荷を与え、強くしてくれるのが1回の実戦。前走の反動がないのは中間の12キロ増の馬体重から分かる。

 確たる逃げ馬は不在でペースは間違いなくスロー。となれば最後は決め手比べ。ペルーサが過去府中で使った上がり3ハロンの平均は33秒76だった。ブエナビスタが33秒90でエイシンフラッシュは34秒40。決め手は上だ。最後方から5着まで食い込んだ昨年とは心身の状態が雲泥の差。休み明け2戦目という最高の状態で迎えたJCでペルーサが今度こそ頂点に立つ。
2011/11/27 日刊スポーツ

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