【有馬記念】ペルーサ、発馬着実に進歩
実戦を想定したデモンストレーションなのか?22日の追い切りで、降雨で湿った美浦芝を、ペルーサが同僚の古馬4頭を先導する形で先頭を切って周回していく。残り1Fでミッションモード(3歳1000万下)が内から迫ると、待っていたかのように鞍上の安藤勝が軽く合図を送る。即座に反応したパートナーはスッと相手を引き離して、余力残しのまま、1馬身の先着を決めた。
5F66秒9‐38秒2‐12秒7。馬場状態を考慮しても控えめに映るが、コースを1周半走って、きっちりと負荷はかけている。その後は恒例のゲート練習へ。約1分間の駐立では、この日も粗相をすることはなかった。
「イレ込んでのゲート難ではない。こういうのはじっくりやれば直る。オレも意地になっているんだよ」。中間は毎週、ペルーサのために美浦へ駆けつけている安藤勝は「きょうも後ろにもたれなかった。前は後ろ扉にくっついてかたまっていたけど、今は力が抜けている。着実に進歩している」。先週の実戦形式のスタートでロケットダッシュを決めたように、練習の成果が形として表れていることを喜ぶ。
名手をここまでの思いにさせるのは、能力の高さにほれ込んでいるからこそだ。「(出遅れて)競馬を全くしていない。少なくとも、3歳馬のなかでも一番ぐらいの能力はある。ちゃんと競馬をしたら、どれだけやれるか楽しみ」と今度こそ力を発揮させる構えだ。
「激しいレースをさせたいのに、いつもラストだけ。だから疲れもなく元気がいい」と状態面の良さを表現したのは藤沢和師。調教で先頭を走らせたのは「芝の塊が飛んできてケガをしないように」と実戦を想定したものではないとやんわりと否定したが「中山なら、ある程度の位置につけたい。ゲートは"著しく"進歩したから」と好位からの競馬を示唆した。
名手の意地、名伯楽のプライドをかけた矯正で、最大にして唯一の弱点は解消しつつある。あとは大一番で存分に力を発揮するだけだ。デイリースポーツ 12/23
ここまでくると期待するのは「ぺる、まさかの大逃げ」
なーんてことが起こったら雪が降るなw
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