【ジャパンC】美浦レポート〜ペルーサ
美浦トレーニングセンターは昨夜ま小雨が残った影響で調教コースの表面は少し湿っていたがまずまずのコンディション。朝から青空が一杯に広がり、風は少々冷たかったものの、6時半の気温は7度。調教が始まる7時には8度に上がっていた。
朝一番に馬場に入ったペルーサは芝コースに入り、クリスタルウイングを前に見ながらの調教。内で脚を溜めて最後の直線で楽に追い抜く余裕を感じさせる調教だった。
その後、南馬場の裏手の待機スペースにあるゲートを潜らせる練習も行いレース本番に向けての準備を滞りなく済ませた。
1時間後、会見場に現れた関係者の共同インタビューの模様は以下のとおり。
●ペルーサ(藤沢和雄調教師)
○天皇賞のレースを振り返ってください。
毎日王冠よりスタートは良かったんですが、まだスタートは上手ではなく、しかし、結果としては良く頑張ってくれたと思います。スタートは引き続き練習はしてます。
スタートのタイミングが良くなかったので、ダッシュするのも時間がかかったし、後方からの競馬になったし、流れもあまり速くなかったので、直線でゴチャついたところがあったんですが、よくあの位置から2着になったと思ってます。古馬と一緒だったんですけど、勝った馬は素晴らしい馬なんでね、よく頑張ってくれたと思います。
○休み明け3戦目で、今日の調教に至る中間の調整は楽だったのでしょうか?
2度使っていますし、そんなに大きく(状態は)変わってないですけど、元気で順調に来ていると思います。
○今日の調教のポイントは?
2度使わせてもらってるし、昨日もずっと雨が降っていたので芝の状態も良かったので、息を整える程度の遅い時計だったんですけど、馬の動きも息づかいも良かったですよ。前回と比べても楽な調整だったと思います。
○ジャパンカップのレースのイメージはどう描いてますか?
ここ3戦、ゲートが良くなかったんで、少しずつでも良くなってもらいたいと思って、そこだけ心配してます。
○走った後のゲートの練習はどんな感じだったでしょう?
南スタンド前のゲートの練習は今回で2回目で、いろんな所にゲート練習をするものがあるんですが、いつも行くところは慣れてしまってるんで、いつもと違うところでということでやったんですが、稽古はおかげさまで順調におとなしくしていたみたいです。
○一番のセールスポイントはなんでしょうか?
フットワークのいい馬で、上がりの時計も速いですし、競馬に行っては凄くタフな馬なので3歳でも2400という距離は得意な距離だと思ってます。
○スタートさえ良ければかつて管理した名馬と遜色ない力があると天皇賞前におっしゃってましたが。
スタートで少しぐらい遅れてもリズム良く加速していけば問題ないと思うんで、とにかくあわてないで、飛び上がったり、ジャンプしないで、ゆっくりでいいですから出て欲しいと思います。
とにかく体調はいいし、(ゲートの)練習もしてるし、なんとかその成果を見せて欲しいです。
●ペルーサ(安藤勝巳騎手)
○先週に続いての調教での騎乗でしたが。
いい意味で落ち着いてますしね。天皇賞の時も毎日王冠の時と違って落ち着いてたんですけどね。今回も前回と同じく状態はいいと思います。あとはいつも言うようにゲートだけですね。
○今日の調教の感触は?
すごくリラックスして走っていて、すごくいい感じでした。ゲートの練習でも今日はおとなしく落ち着いてました。いい感じで仕上がっていると思います。
○天皇賞のレースについては?
スタートは毎日王冠よりはマシでしたけど、でも位置取りがやはり不利な位置になっちゃったからね。競馬としては厳しい競馬だったですけどね。前が開いてからは素晴らしい脚を使ってくれましたけどね。
あの週は外を回っても伸びない馬場でしたから、前が開くまで待とうとハラを決めてましたけど。1頭だけ違った伸びをしてましたから、前はブエナビスタだけが1頭抜けてましたんで、ゲートさえまともに出てくれればなって気はしてましたけどね。逆転もあったかなと思ってますけど。
○頭が良すぎる馬という印象を以前語ってましたが?
ゲートなんかでも、人を食ったというかわざと(悪さを)やってるだけで、ひどいことはやらないですけど、その分扱いにくいというか。でも練習もいつもやってますし、ずいぶん(厳しい教育に馬も)観念はしていると思うんですけど。
○今回のレースに描いているイメージはありますか?
今のところ、全くないです。競馬自体どんなものになるかわからないですからね。力を信じて乗ろうと思ってます。
(取材:佐藤泉)ラジオNIKKEI 11/24
ある意味、日本中がゲートに問題ないぺるの力がどこまで通用するかを見たいと思っているんだな。
でも、ディープもゲートは苦手だったらしいしね。暴れないで出れるようになってくれればかなりいいとこいけると思う。
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