【JC】底知れない!ペルーサ首差先着12秒0
関東の若きエースが芝ではじけた。24日、美浦、栗東両トレセン、東京競馬場でジャパンCの追い切りが一斉に行われた。天皇賞・秋2着からの逆転を期すペルーサは芝コースの併せ馬で先着。ゲート練習もスムーズにこなし、2週連続でまたがった安藤勝己騎手(50)も手応えをつかんだ。
錯覚すら覚える雄大な走りだ。2週連続で安藤勝を背にしたペルーサは、芝コースでクリスタルウイング(5歳1600万)を2馬身追走した。序盤から14秒8、14秒0とそれなりのラップを刻んでいるが見た目はまるで軽めのキャンター。大きなフットワークがスピード感を誤認させるのだ。直線は内へと潜りキビキビとした脚で首差先着。ラスト1Fは12秒0をマークしたが、とてもそんな速い時計には見えなかった。
その後は安藤勝を乗せたまま南スタンド前のゲート練習所へ。多少のイラつきは見せたが暴れるシーンなどはなく、10分ほどで引き揚げた。
「今回は息を整える程度で息遣いも良かった。2度使っているから調整は楽」と藤沢和師は動きに納得。安藤勝も「リラックスしている。出来は前走同様にいい」と笑顔。となれば、やはり課題はゲートだ。
この中間、鞍としっぽをひもで結び、尻を落とそうとした時に鞍上がひもで刺激する、乗馬用馬具の改良版を装着。「効果はあると思う」と安藤勝も期待を寄せる。ただ、頭がいいのでトレセンでは素直。悪さをするのは決まって競馬場だ。「人をばかにして、わざとやっている。でも、随分観念しているかな。進歩はしていると思うのだが...」。鞍上も半信半疑だが、そこはスムーズにスタートを切ると信じて準備するしかない。
安藤勝は力強く語った。「天皇賞では前が開いてから1頭だけ違う伸びだった。普通にゲートを出れば逆転していたかもしれない」。まともに追えたのは、たった250メートル。イン伸びの馬場で外からの強襲。上がり3Fはトップの33秒6。優勝馬と同等のパフォーマンスを示したことは明らかだ。しかも安藤勝はかつてブエナビスタの主戦を務めた男。女王がどれだけの脚を使うかも知り尽くしている。決して当てずっぽうで言った言葉ではない。
「この馬にはまだ奥がある。力を出し切っていない。普通に出てくれた時の期待感は...相当にある」。やんちゃな3歳馬が安藤勝の期待に応えるか。すべてはスタートに懸かっている。 スポニチ 11/25
人間の期待はどんどんふくらんでるけど、
当の馬はどこ吹く風のぺるなんだろうなぁ。
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