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ディーナさん

「もし貴女が家族と信じていた人と住んでいて

思いがけずに妊娠し出産して3週間

家族だから喜んでくれていると信じていた人が

昼夜なく必死で育児している貴女を

貴女の大切な赤ちゃんと一緒に段ボールに入れて

ホケンジョという親子共々殺してしまう施設に連れて来られたら

どう思いますか

暗がりの中 狭い段ボールの中

ミルクを欲しがる子を不安で一杯なのに

必死に育て続けるしかなかった

生へ向かって育児を止めないあなたと

いとも簡単に死へ追いやる飼い主

猫があなた自身だったらどう思いますかと

持ち込んだ飼い主に問いたい」

長崎で里親探しをしているろーずまりーさんのblogこはる日和から引用させてもらいました。
子猫、親子猫さんの里親探しをされています。
是非応援してあげてください!

ほんとこういうの目の当たりにすると、つくづく生と死と左右するのは人間だと思い知らされるのです。

ぽんちゃんやサイファとうちの保護猫さんたちを面倒みてくれていた温厚猫ディーナさん。
その半生は虐待されてゴミ屋敷で生きてきました。
2年半前、保護主さんに助け出されて、縁あってうちにお迎えして、
ときどき刺身のお相伴しながら、普通の猫並みの幸せな生活を暮らさせてきたと思っています。

ディーナさんの頭が腫れてきたのがひとつきほど前。
首のリンパにはぐりぐりの塊ができていました。
腫瘍或いは副鼻腔炎かもと診断されて副鼻腔炎の薬をもらって
処方していたのですが、腫れは引かず、今日再度病院に連れて行ったら、
やはり腫瘍で、うちの病院では手に負えないから大学病院を紹介する、
場所が場所だけに外科手術もできないから放射線治療になるでしょう、と。
でも、放射線で治療しても完治する可能性は低いです、と。

診察台の前で涙が止まりませんでした。
まだ、2年半しか幸せな思いをさせてないのに。

飼い主に闘病の道を選ばれた猫達が苦しい治療と引き換えに得た
わずかばかりの延命で結局苦しい最期を迎えているblogを
いろんなところで見聞きしてたから、
痛い上に苦しい治療をするくらいなら、家で一緒にいて、
看取ってあげようと思っていたけど、、、。

いざ、そういう状況に置かれたら頭が真っ白。

費用だって数十万単位でかかるだろうし、
毎週会社を休んで治療にいかなければならない。
治療費は稼がないといけないから、そう何度も会社を休むわけにもいかないし
そこまでしても治るかどうかわからない。

でも、可能性があるならば、治療してあげたい。
それは私が失いたくないだけ?人間のエゴじゃないの?

治療を選ぶも、選ばないも私の決断がディーナさんの命を決定してしまうのです。

何度も何度も同じ思考の袋小路です。
考えても仕方ないのです。
泣いていてもディーナさんは治らないのです。
ディーナさんのために私は何をしてあげられるのか、
ハラを決めなければならないのです。

コメント

はじめまして。
いつも読ませていただいていました。
久しぶりにお邪魔させていただいたら
ディーナさんが、病気に・・・。

ひとみさんの住んでいるところはわかりませんが
神奈川県川崎市にある「日本動物高度医療センター」といういい病院があります。

少し前の週刊誌に紹介されていました。

検索をしてみてください。

我が家にも、白血病と戦っている子がいます。
幸い、近所にある病院で治療していただき今のところ落ち着いています。

でも、治る病気ではありません。出来る範囲で、頑張りたいと思っています。


ひとみさんにも、ディーナさんにも幸せが戻りますように、我が家の8にゃんずの元気なパワーを送ります。

はじめまして。いつも拝見させていただいてます。
今回ディーナさんの事での、心痛お察しします。何かの本で見た事があります。
「動物には死にたいという気持ちはなく、生きたい!と言う気持ちでいる。」
ディーナさんも同じではないでしょうか?私は可能性があるならば治療してほしいです。
はじめましてで始まって、意見を言ってしまって本当に申し訳ありません。何か手助けをと思っても何もできない私が、意見をするのも失礼であるのも承知で書かせていただきました。

はじめまして。
私もいつもロムばかりでしたが
ディーナちゃんのことを拝見し
初カキコです。

うちは2年前に下顎上皮癌という癌で
16歳の愛猫を亡くしました。

余命4ヶ月と診断され、
治療のため、いやがる子をゲージにいれて通院しました。

腫瘍は口の中にできていたので
ご飯は食べれず水も飲めず、
気管をふさぐかもということで
強制自餌もできず
脱水症状にならないように点滴を毎日打ちました。

でも、今はとても後悔しています。

食べることも飲むこともできなくなってただただじっと横たわるだけの子を
(ネコにとって美味しいものを食べれなくなるということは
この上なくつらいことだと思います)
私の「少しでも長生きしてほしい」という理由で
往復1時間かけて病院に通いつづけ
ほとんど骨と皮になっているのに
刺される針の痛みにもがく子を押さえつけて治療を続けたことです。

そして、一番悔やまれるのが
治療費がかかるため
仕事を休むことができず
最後を看取ってあげれなかったことです。

生き物にとっては
死にたくないという気持ちはないかもしれませんが
治療してまで長生きしたいと思っているかというと
決してそうではないと思います。

もちろん大切な家族の一員ですから、
野垂れ死にだけはさせてはならないと思います。


でも治る見込みがないのなら
うちで静かに、
出来る限り傷みや苦しみだけを取り除いてあげて
仕事もやすんで
そばで最後を見とどけてあげたかったなぁと
とてもとてもとても後悔しています。

今でもまだペットロスから立ち直れないままですが
もし今度おなじ境遇にたたされたら
多分私は緩和ケアの道を選びます。

延命治療はせず
仕事も減らして
最後は安らかに見守ってあげたいと思います。

飼い主の決断によって
その子の痛み、苦しさが決まります。

私なんかの意見ですが
少しでも参考になればと思います。

長文しつれいしました。

ディーナさんがそんなことになっていたのですね...。
何をしても何をしなくても、そのときには必ず後悔するんだと思います、人間だから。
ひとみさんはディーナさんにとって一番の道を選ぶことが出来る人だと確信してます。
私でお手伝いが出来ることがあったら連絡下さいね!

>ちゃちゃさん
初めまして。遅くなりましたが、心暖まる励ましありがとうございました。
ディーナさんは、私にいろんなこと教えてくれました。
亡くなるまではほんとに早くて悩んでるうちに
旅立たせてしまった感もありますが、
今となっては選んだ道でよかったと思ってます。
ディーナさんもきっと心残りもなく、
今頃は次の生れ変わりの準備してるんじゃないかなと
確信しています。

ちゃちゃさんの白血病ちゃんも元気になりますように。
ぽんちゃんが白血病陰転したことありますので
けして治らない病気じゃなくなってきましたしね!

ちんたら更新してますが懲りずに遊びにきてくださいね。
ほんとありがとうございました。


>arimuraさん
初めまして、とはいえ随分お返事が遅くなりましたが。
無礼者でほんとごめんなさいです。

ディーナさんの件で、暖かい励ましほんとにありがとうございました。

治らないと告知されたこを治療するのは
虐待に思え、かといって何もしないのは飼い主失格だと悩み
どの道を選んでも後悔するって思ったけど
今はこれで後悔はないです。もちろんもっと早く病院いってたら、とか思うことは
ありますが。

今はディーナさんのようなこが少しでも
救ってあげれるよう頑張ろうと思ってますので
また遊びにきてくださいね。

初めてで、なんて恐縮されてましたがほんとに
Arimuraさんのなんとかしたいって
気持ちが伝わって嬉しかったです。

>あみさん
初めまして。いつもご覧いただいているとのこと、
不定期更新に成り下がっているのに嬉しいのと
申し訳ないのと。ほんとありがとうございます。

あみさんのメッセを見たのはディーナさんを見送ったあとでしたが
あみさんの感じたこと、ほんとに共感できました。
弱っていくディーナさんに何も治療をしないのは
ほんとに葛藤しましたが、最後までいつもどおりの
環境でしかも自ら見送ることができたのは
ディーナさんにとっても私にとっても幸せだったと
思えます。

ディーナさんが残してくれたたくさんのこと
刻みつけて頑張ろうって思います。
できる限りのたくさんの猫さんを新しい飼い主さんに
つないであげることこそディーナさんも安心して次の転生に
迎えると思うから。

ぼちぼちやってますが、また懲りずに遊びにきてくださいね。

>おやかたさん

ディーナさんにも是非会ってほしかったです。
こと、命に関してはもっと早くに医者にいけばよかったと、
おりあるごとに思うだろうなと思います。

でも、こうやって話せるだけ、心のなかで
悔いだらけじゃない。いつかは迎える愛猫たちとの
別れへの基本姿勢はなんとなく決まりました。

延命にすぎないか、生への治療かの見極めは
ほんと難しいけどね。。。

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