5th ELEMENT

今月号の白泉社のマンガ雑誌シルキーに漫画家の平井摩利さんが
猫の保護活動を題材に描かれています。
平井さんは福岡公園子猫のときに知り合った保護の大先輩なのですよ。

主役はぎゃおすちゃん。4月に福岡の公園で生まれました。
公園ではホームレスさんよりははるかに裕福であろう人間から捨てられた猫さんたちを、
本当に少ない自分たちの生活費を割いてホームレスのおじさんたちが面倒を見てくれていました。

何度も不妊手術について行政にかけあったそうですが相手にもされなかったそうです。

そうやっているうちに今年の春には20匹もの子猫が生まれてしまいました。
そこになんとかしようって行動してくれた男性がいました。
彼はネットで里親を募集し、カンパをつのり、公園の雌猫たちを次々と不妊手術していきました。
（そして最後の雌猫が今週不妊手術を終え、今日公園に帰って行きました。
そしてその公園の最後の子猫が明日上京してきます。）

20匹のうちの半分は東京にやってきて、次々と無事おうちをみつけました。
本当にこの子達はホームレスさんたちが世話をしてくれていたのでしょう、
人馴れしていて里親さんはあっという間にきまりました。

ぎゃおすちゃんを除いて。。。

多分この20匹の中でどの子よりも遊び好きで、
どの子よりもなつこくて、どの子よりも愛らしい性格なのに、
なぜか縁に恵まれていませんでした。

お話の中でぎゃおすちゃんへの問い合わせについてかかれていました。

ペット不可物件での問い合わせ。

学生さんからの問い合わせ。

そしてワクチン代などにかけるお金がないけど飼いたいという問い合わせ。
これを読んだときはなんじゃこりゃー！！！と憤慨しましたが。

不可物件にしろ、学生さんにしろいろんなリスクがあるわけですが。
（ま、一般的に独り暮らしとか学生とか環境の変化があるからといって嫌がられるけど
だからといって家庭もちがまったくリスクないかっていうとそんなことないって思いますがね（笑））
こっちとしては要は20年生き続けるであろうこの子を何が起こっても
生涯一緒に暮らす気が心底あるってことを確認したいわけだ。

保護して里親を探すってことは
不妊をほどこさないで無秩序に増えるコロニーの野良猫のbirth controlと
虐待・捕獲などの危険性のある子たち。
外から見て著しい病気や衰弱、ご飯を採れなくてこのままでは体力が低下する可能性の子など
保護が必要だから、なわけで。

だから一見安全そうで親がいて、ご飯が食べれてて、見た目病気じゃない子は
相当人馴れしていない限りは後回しになってしまう。

気持ちばっかりあっても私一人の力では体力も保護できる場所も
金銭的にも限界があってどうしようもない。。。
そこに葛藤がある。

すべての野良猫を家にいれておうちをみつけることができればいいけど、
でも、そんなことができる人はビルゲイツが慈善事業家になって
収益を全部猫のために使う以外にはありえない。

と、少々話が脱線してきてもっと語りたいことはいっぱいあるのでまたの機会にしますが。

ぎゃおすちゃんへの愛情がひしひしと感じられて心があったかくなるマンガでした。
本屋さんで見つけられたら是非読んでみてくださいね！

今ぎゃおすちゃんは千葉県の預かりさん宅で本当のおうちが決まるのを待っています。

預かりさん宅の猫さんたちととても仲良くできるいいこちゃん。

自分のシッポでも遊べるよ！

ぎゃおすちゃんの赤い糸、握っている里親さんの目に早くとまりますように。
ぎゃおすちゃんにも本当の家族が見つかりますように。

写真はすべてねこまみれさんとＹさんよりお借りしております。

ぽんちゃんと同郷・同い年の個性的な顔とスリスリゴロゴロのぎゃおすちゃん。
「性格は活発で社交的。遊び上手で甘えん坊！他の猫にもすぐ寄っていきます。
多頭飼いにもむいていると思います。 猫といっぱい遊びたい方にお勧めです！」とのことです♪
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