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FIP猫伝染性腹膜炎

FIP猫伝染性腹膜炎とは

ネコ腸コロナウイルスが非常に運悪くそのネコの腸内で
突然変異を起こし発症する力の強いFIPウイルスに変化し、
それに対してネコの体内で強いアレルギー反応(免疫系のバランスが崩れる)が
起こってFIPを発症するというのが現在一番有力な学説だそうです。

コロナウィルスに感染した猫の中で、FIPに突然変異し発症するのは10~20%と、
発症率は低いが、発症後の死亡率はきわめて高いといえます。

では『なぜ、突然変異を起こすのか?』についてはまだ解明されていませんが、
元々免疫系統の弱い個体であったり、妊娠や手術、発情過多による体力消耗、
多頭飼いによる縄張り争い、…などのストレスが大きな要因だという説が有力です。

出典はAll About Japan

※さまざまなサイト、文献によるとこのFIP猫伝染性腹膜炎は研究途中で
学者さんも獣医さんもはっきりわかっていないというのが実情だそうです。

実際の症状や詳細はこちらもご参照ください。

FIPについてと介護法など
http://wwwa.ncv.ne.jp/~hkatoint/fip.html

P-WELL FIPについて(監修:赤坂動物病院 ディレクター石田卓夫(猫専門の第一人者の先生だそうです))
http://www.p-well.com/health/clinic/cat/cat-fip.html

日本臨床獣医学フォーラム(代表石田卓夫) FIPについて
http://www.jbvp.org/petlovers/cat_name_densen.html#07

FIP抗体価検査

ネコ腸コロナウイルスの自然感染では、ネコの体内で抗体が作られます。
ネコ腸コロナウイルス抗体価の「陽性」または「陰性」のいずれかのチェックを行い、
健康または病気のネコが過去にネコ腸コロナウイルスの『どれかの株』に感染したかどうかを調べます。
現在の抗体価検査ではこれによって作られたネコ腸コロナウイルスの抗体と、
FIPウイルスの感染によって作られた抗体を血清学的に識別することはできません。
血清中のネコ腸コロナウイルス抗体価を検出するだけで、
特定のFIPウイルス株に対する特異血清抗体を検出しているのものではありません。

ですから、ネコ腸コロナウイルス抗体価だけでFIP発病と確定診断をつけることはできません。

出典はAll About Japan

FIPの数値については、大きく分けて2社の機関があります。
エイミスとマルピーと言う血液検査機関があります。
検査機関によっては数値の表現の仕方が異なります。
獣医さんを通して検査する事になるので、どちらの検査機関か効いておくと良いでしょう。

出典はシャイニングムーン

※現在はこの検査をコロナウィルス抗体価検査と呼ぶようになってきたそうですが、
まだまだかなりの動物病院でFIP抗体価検査と呼ばれているようです。

FIPの診断材料

FIPであることの診断には、抗体価検査が必要です。
この数字は、コロナウィルスに対する抗体の数字です。
FIPとはコロナウィルスの変異したもので、FIPであることを断定できる検査はありません。
コロナウィルスがある限り変異する可能性があると言われています。
数字の大小はFIP発症とどの程度関係があるのかあまりよくわかりません。
そして、コロナウィルスであれば、抗体価は数週間程度で一気に下がるそうです。
FIPの場合その減り方は少ないそうですので、2回の検査を行うことが多いのです。

また、判断には総蛋白とγグロブリンの数字を見ます。
γグロブリンが高く、抗体価が高いことと、臨床症状を見て、
医師はFIPであると、確定までいかずとも診断するようです。

出典 FIPで猫さんを亡くされたもなかの庭

コロナウイルスの抗体価の高低は、あまり発症には関係ないらしいけど、
800という数字は、日本全国の猫の約半数が持っている数字で、とっても一般的な数字だそうです。

出典 FIP克服(FIPの誤診断を受けた)美奈子日記

※また参考までにFIPで検索すると必ずいきあたる病院があります。

赤坂動物病院 医療ディレクター石田卓夫先生
近所で詳しい血液検査をしてもらい、各グロブリンの値とTPを出し、
その表を赤坂動物病院にファクスしておいて、石田先生の電話診察を受けることも可能だそうです。
値段も決して高くありませんので上記病院にお電話にてお問い合わせするのも手だと思います。

感染について

コロナウィルスは唾液、糞尿、食器などから伝染しますが、 FIPウィルスは伝染しないと考えられています。
コロナは腸にいますが、FIPウィルスは腸の中にいるわけでなく、
外部に排出されない、というのがその理由だそうです。
同居猫を隔離する必要は感染という観点からは必要ないと思います。
同居猫さんが絶対コロナウィルスに感染していないのであれば、
隔離して感染させないのもありだと思いますが、コロナウィルスに感染したとしても
それがFIPウィルスに突然変異するかどうかは、 個々の免疫力の問題になってくるので
同居猫さんには免疫強化のサプリメントを与えてみるというのも手です。
しかし、コロナウィルスは日本の多頭飼育の猫たちはほとんどが感染している
あるいはしていたと考えられており、 コロナウィルス自体は感染力も弱いため、
消毒も神経質になる必要はないとのことです。

参考 【猫の病気】体験談・新情報等コミュより

処方について

現在の病院では対処療法しか対応していないと思います。
皮下点滴、ステロイドとインターフェロンを投薬されることがほとんどですが
どの闘病日記を見ても一時的に熱をさげたりするのには有効ですが
ステロイドは栄養の吸収をさまたげたり、他の病気に対する免疫まで奪ってしまうため諸刃の剣といえます。
また、ステロイド、抗生物質は肝臓に負担がかかるため、肝機能の数値
なども気をつけなければならないと思います。

なので自然療法や漢方、サプリメントなどの使用を考える飼い主さんも増えてきています。

例えば、ビタミンCは体内でインターフェロンを作るのを助ける働きがあるそうです。
インターフェロンを外部から注射するより、
自力でインターフェロンを体内から作れた方が長い目で見たときに
病気に対して体を強くするというのには役に立ちそうだなと思います。

参考 【猫の病気】体験談・新情報等コミュより

サプリ等の販売サイト

発症した子にも効いたという症例もありますが、コロナウィルスへの感染の可能性がある子は
普段から免疫をあげるために利用するとよいのではないでしょうか。
シャイニングムーン
アイコーポレーション
漢方の佐野薬局別館
発症した後はこのようなおだやかに体に効く薬では時間がないという話をよく目にします。
発症した後は相当苦しませてしまうことになりますし、その姿を見ているのもつらいものだと思います。
あのときからやっておけばよかったと思うのは目に見えていますので今から利用しておきたいと思っています。

また参考までにFIP克服された闘病日記がございましたのでリンクを貼っておきます。
CATS STYLE & MORALS OF LIFE

コメント

FIPのこと、今ならネットでもっと情報を知り得たでしょう。
家の猫さんはウェット型でした。お腹が徐々に膨れてパンパンになりますが、腹水は一度に多量を抜くことは出来ません。
足の浮腫もひどく利尿剤も飲ませるので、トイレまで何度も何度も、膨れたお腹でそれでもキチンと往復していました。
元々野良猫さんでしたが、2才の時FLUTDで1ケ月間カテーテル治療を続けましたが、甲斐なく結局手術。
毎月1度は詰まらないよう処理のため通院しました。痛い処理だったと思います。それでも普段は元気でした。
だんだん年を取り、前年のワクチン後、数日元気がなかったので、今年はどうしよう・・・
もう家から脱走することもなくなったけど・・・と迷いましたが、飼い主の責任を選びました。
発症したのはワクチン接種が関係していると思えてなりません。

接種後はずっと元気がなく、お腹の膨れ出したのはその1ケ月後でしたから、体力が落ちていたのではないかと考えてしまうのです。
キャリアだったのでしょうから、もっと高齢になれば、いずれ発症したかもしせませんが。
胸水まで溜まり始め、もう入院しかないのか悩みました。(でも可哀想で、胸水まで抜くことを選びたくない気持ちもあり、葛藤してました)
前のコメントで書きましたが、死ぬ日の朝までヨロヨロになりながらもトイレで用を足す猫さんだったのです。

私はその日どうしても休めない仕事がありました。夜入院になるかも知れない、連れて行く時、
あんなに大好きだったお外の土に足を付けてやろうと決めていました。(やはりもう駄目かもという気持ちがあったのです)
ですが、午後2時に会社に電話が入りました。あまりの息の荒さに家族が病院に連れて行く途中で死にました。
お医者様はいろいろな考え方をお持ちです。(人間以外の)動物は最期まで死ぬことなんて考えない。
そうかも知れません。弱さから、見ていて辛いからは人間のエゴなのか・・答えは出ません。
でも一日でも長く生きてて欲しい気持ちは本心なのです・・・

納骨の時拾った骨はきれいなしっかりした骨でした。
私はそれまで、怖がりなのに霊とか全然信じなかったのですが、死んで1ケ月後ほど経った就寝時、胸のあたりが重くて目が覚めました。
心当たりのある重さ・・・布団から手を出すとあの感触。家の猫さん以外では経験したことのない本当に柔らかい毛の感触がしました。
何度も撫でました。そして「もう帰ってくれなくてもいいよ、大丈夫だよ」と言うとふわっと軽くなったのです。本当のことなのです。
私ははっきり目覚めていました。こういうことって在るんだと、思うようになりました。

ひとみさん、こんなに長く書き込みしてすみません。書きながら何度も泣けてしまって。
現在でもFIPは不治の病かも知れないけれど、その生きもののことを知ろうと努め、情報を集めことはすごく大切ですよね。
FIPの発症を抑えることは出来たかも知れない。

ごめんねチャアちゃん、猫さんは信じられないくらい我慢強いって、プライドの高かったあなたから教わりました。

おお!やっとコメントできる環境になったようです。
こちらでは始めまして。

ご存知の通り、もんさんもこの病気です。
一時は、それなりの覚悟をしましたが、治療が劇的に効いて、完治に向ってます。
首まで三途の川に浸かってたもんさんが、何故治ったか、よく分からないそうです。
でも、発症しても、あきらめてはいけない病気だということは確かです。

チャアちゃんの話、涙が止まりません。

>チャアさん
本当にありがとうございます。
チャアちゃん、本当にがんばったですね。今はもう新しい命となって生まれているかしら。。。

FIPのこと、白血病のこと、エイズのこと、本当に知られてないですよね。
ワタシはぽんちゃんが白血病のときいろいろネットで探しました。
結局のところ、他の猫さんは一緒に暮らせるのかどうなのか?って。
部屋は別々、白血病のコのところから出るときは服も着替えて消毒して云々という話もありました。
でも、そんなに神経質にならなくても長時間の密接なグルーミングや、
食事・水の器を別にするという点を気をつければさほど気にしなくてよいことを知りました。
サイファのコロナキャリアも最初にすごく騒がれていたので、
実際のところはどうなのよ?って思いました。
コロナキャリア=FIPではないことも今回調べて初めて知りました。
っていうか今まで私はFIPという病気があることすら知らなかったです。

こうやって実体験を話していただけるのが一番説得力があります。
飼い主さんにとってはつらいかもしれません。。でも本当に書き込んでくださってありがとうございました。
いつかFIPが不治の病でなくなる日がくるように祈ってなりません。
すいません。ワタシもなんだかとりとめなくなってしまって。

>くるさん
もんさん、本当に、生きる力が強い猫さんです。
そしてもんさんと一緒に闘ってくれたくるさんがいたからこそだと思います。
発症するかどうかも個体の力によるとのことだし、
また発症してからも個体の力によるところが多いのだと思います。

ウィルスを抑え込めるくらいの強さで
もんさんには長生きしてほしいです。

っていうか、写真ぴんぴんしていて驚きとともにほっとしましたよ~。
がんばれがんばれもんさん!

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