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2008年05月17日

ディーナさん

「もし貴女が家族と信じていた人と住んでいて

思いがけずに妊娠し出産して3週間

家族だから喜んでくれていると信じていた人が

昼夜なく必死で育児している貴女を

貴女の大切な赤ちゃんと一緒に段ボールに入れて

ホケンジョという親子共々殺してしまう施設に連れて来られたら

どう思いますか

暗がりの中 狭い段ボールの中

ミルクを欲しがる子を不安で一杯なのに

必死に育て続けるしかなかった

生へ向かって育児を止めないあなたと

いとも簡単に死へ追いやる飼い主

猫があなた自身だったらどう思いますかと

持ち込んだ飼い主に問いたい」

長崎で里親探しをしているろーずまりーさんのblogこはる日和から引用させてもらいました。
子猫、親子猫さんの里親探しをされています。
是非応援してあげてください!

ほんとこういうの目の当たりにすると、つくづく生と死と左右するのは人間だと思い知らされるのです。

ぽんちゃんやサイファとうちの保護猫さんたちを面倒みてくれていた温厚猫ディーナさん。
その半生は虐待されてゴミ屋敷で生きてきました。
2年半前、保護主さんに助け出されて、縁あってうちにお迎えして、
ときどき刺身のお相伴しながら、普通の猫並みの幸せな生活を暮らさせてきたと思っています。

ディーナさんの頭が腫れてきたのがひとつきほど前。
首のリンパにはぐりぐりの塊ができていました。
腫瘍或いは副鼻腔炎かもと診断されて副鼻腔炎の薬をもらって
処方していたのですが、腫れは引かず、今日再度病院に連れて行ったら、
やはり腫瘍で、うちの病院では手に負えないから大学病院を紹介する、
場所が場所だけに外科手術もできないから放射線治療になるでしょう、と。
でも、放射線で治療しても完治する可能性は低いです、と。

診察台の前で涙が止まりませんでした。
まだ、2年半しか幸せな思いをさせてないのに。

飼い主に闘病の道を選ばれた猫達が苦しい治療と引き換えに得た
わずかばかりの延命で結局苦しい最期を迎えているblogを
いろんなところで見聞きしてたから、
痛い上に苦しい治療をするくらいなら、家で一緒にいて、
看取ってあげようと思っていたけど、、、。

いざ、そういう状況に置かれたら頭が真っ白。

費用だって数十万単位でかかるだろうし、
毎週会社を休んで治療にいかなければならない。
治療費は稼がないといけないから、そう何度も会社を休むわけにもいかないし
そこまでしても治るかどうかわからない。

でも、可能性があるならば、治療してあげたい。
それは私が失いたくないだけ?人間のエゴじゃないの?

治療を選ぶも、選ばないも私の決断がディーナさんの命を決定してしまうのです。

何度も何度も同じ思考の袋小路です。
考えても仕方ないのです。
泣いていてもディーナさんは治らないのです。
ディーナさんのために私は何をしてあげられるのか、
ハラを決めなければならないのです。