5th ELEMENT

かねてからずっと思っていたことがある。
今までずーっと遠方の子の里親探しばかりやってきた。
でも、本当は自分の住む地域の猫さんを保護したい！
おうちを探してあげたい！と。
でもうちの近所って本当に猫をみかけない。

そんなときに見かけた近所からのヘルプ。
しかも野良で保護もされてないのに、隣人のオヤジが危険人物らしい。
最初は、一時預かりしましょうか？って名乗り出ようと思ったけど、
今はサイファもいるし、自分のキャパを超えるからダメだと思いなおして、
一時預かりしましょうか？ってメールを下書きにいれた。

でも、保護主さんがすごく一生懸命な様子が伝わってきて
やっぱり見てみぬふりができなくて、
しかも案件の野良ちゃんはここのところご飯も食べれてない、
危険なオヤジが何するかわからないってんで
急遽預かることにした。

が、おりしも家にはぽんちゃんがいる。
仕方ないのでぽんちゃんがおうちに帰って、
野良ちゃんの血液検査の結果が出るまで
会社で暮らしてもらうことにした。

やってきた野良のこっちゃん（仮名）はとってもスリスリちゃんで、
なでられているといつまでもいつまでもうっとりごろごろスリスリしていて
野良なのにここまで人馴れするほど、保護主さんがこっちゃんにかけてきた愛情に感動した。
と、同時に飼い猫ならいつでも好きなときに飼い主に好きなだけなでてもらえるのに
保護主さんにあえたときにしかなでてもらえないから一心にすりよって愛情に飢えている姿に涙した。

こっちゃんの保護主さんは家族の反対がすごくておうちで飼ってあげることができないので、
里親さんを探そうと思ったのだけれど、本当は自分でおうちを借りてこっちゃんを飼ってあげたいという
気持ちもあって、おうち探しも平行してやっていた。
白黒ちゃんを保護したくておうちを探した私と同じだ。

最初は、ご飯のみ与えていた保護主さんに
世話をするならば、ちゃんと近隣に迷惑にならないような世話をすることを教えて、
縁あってご飯をあげていた子なのだから、暖かいおうちを見つけるまで責任を持って
里親を探すということを経験してほしいと思っていた。
でも、私が諭すまでもなく、彼女はちゃんと考えていて、
なんとか力になりたかった。

保護主さんがおうちを見つけられるか、
こっちゃんの里親さんをみつけられるまで
預かって手伝いを惜しむまいって思った。

会社ではほんの1時間ほどで落ち着いて
ケージの中でもまったりくつろいでいてくれたから
会社での保護が終わってから保護する場所であるうちにきてもらって
いろいろ今後のことをお話して安心していただいて帰ってもらった。

翌朝、会社に行くとこっちゃんケージを抜け出している！
あせってこっちゃーん、こっちゃーんと呼ぶものの私の呼び声で出てきてくれるはずもなく。

いろいろ捜索したところ、棚の下でじーっと身動きしないこっちゃんを発見。
10分ほど呼びかけたりして落ち着いたところで
大好きだというチャオ焼き鰹で棚の下から出てきてもらった。

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でも、どうして○○（保護主さん）はいないの？って悲しい目で見上げるから
こっちゃんが幸せに暮らせるように今がんばってくれているんだよって
ずっとなでながら話してきかせた。

それから頑丈に補強したケージの中にまた入ってもらって
昨日は食べてなかったご飯を食べてもらった。

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そいで、夜会社に着いたら、またもやこっちゃんがケージの中にいないΣ（￣口￣；；
朝のところにいるのかと思って探したけどいない。
ほかにも隠れそうなところいろいろ探したけどいない。
しかもセコムが入室した形跡がある。
セコムが怒ってこっちゃんを連れて行ってたらどうしよう！
しかも怒ってその辺にほっぽり出してたら！Σ（￣口￣；；

泣きそうになっていたらセコムからの報告書がテーブルの上にあった。
「反応したので見にきたけど特に異常がなし」
一応ほっとしたが、こっちゃんどこにいるんだ…。

と、ふと見るとプリンタの後ろで身動きもせずに
じっと窓の外を見ているこっちゃんがいた。
保護主さんの姿が見えるまでじっと待っていたのか…。
忠猫ハチこっちゃんと呼んであげよう。

ンコはしていたのだけど、すごい下痢。
かなりストレスだったのだろう。
でも、ちゃんと猫トイレの中にしていた。えらいぞぉ。

さて、どんなに頑丈にしてもケージから抜け出してしまうし
あまりにかわいそうだから、家につれて帰ることにした。
しかしつれて帰るつもりの用意は何もしていなかったので、
いつものリュックの中身を全部会社において
リュックの中につめてしばりくちを何重にも巻いて背中に背負った。
途中で車の騒音におびえたのかすごく暴れたので
ここで逃げられては見つけ出すのは不可能だとあせり
リュックを前にこっちゃんを抱きしめる形で家に急いだ。

うちの猫ず、私が帰るなりこっちゃんはリュックの中にいて
見えないはずなのに匂いがするのか
なんだよまた新入りかぁってカオをした。マジで（笑）

ケージの中に入ってもらったものの
またもや知らない場所でにゃおにゃお鳴き続けるこっちゃん。
不憫だ。。。
しばらくおちつくまでなでてあげて仕切りで猫ずが見えないようにしてあげたら
おちついて寝てくれた（と、思う）

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執拗にクッションにもみもみしていた。

おうちでの生活になれてくれるようゆったりこっちゃんのペースで世話してあげようと思う。

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生後一ヶ月前後でダンボールに17匹の仲間たちと入れられて捨てられたふーちゃん。
「綺麗な八割れトムキャットちゃんです。少し毛が長めです。しっぽも綺麗に真っ直ぐです。
今は離乳缶詰を食べ、トイレも失敗はありません。可愛い声で人間にも我が家の猫にも甘えます」
だそうです。ふーちゃんのお城熱烈募集中～♪

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