2006年07月12日

かわいそうなアメショ

某大手生体販売ショップコ○マでの出来事である。

店は山手通りの喧騒の中にあり、
店を入ってすぐに子犬・子猫たちが陳列されていた。
確かにかわいい子たちだったし、子猫・子犬を見ていると癒される。

けど、、、

けど、、、、、

生後2ヶ月に満たないチワワの赤ちゃんがいた。
いったい生まれてどのくらいで母犬と引き離してきたのだろう?

きっと陳列棚を汚さないようにという工夫なのだろうが、
うさぎとかが水を飲む給水器が各部屋にとりつけられていて
水はそこから飲むしかなく、なれない様子でなかなか水にありつけないでいた。

見ているときはばかだなぁ~とかって笑っていたけど、
考えれば考えるほど、あんなものでちょこっとずつしか水が飲めない暮らしが哀れだった。


それより何より心を痛めたのが、
自動ドアが開いてすぐのところに某ペットメーカーの3段ケージにいれられて
人間に触り放題にされていたアメショの子猫だ。
この子は生まれて4ヶ月半が経っていた。
他の陳列の子に比べると明らかに大きい。

でも、この3段ケージってのが、
上に登る部分がビニールでできていて、登ろうとすると
つるつるすべって何度も転んでいて、関節にすごく悪そうだった。
しかもケージのすぐ後ろはよく吠えるわんこたち。
わんこが吠えると神経質そうにケージの中を走り回っていた。
聴覚が発達しているにゃんこのそばに大声で吠える犬はないだろう・・・。
せめて違うコーナーで陳列してあげればいいのに…。

挙句の果てに、小さな子供が無遠慮にケージの隙間から
手を突っ込んで猫を掴もうとしている(子供にしてみればなでようとしていたのだろうが)
そのたびにびくびく逃げ回るアメショ。

人の指にじゃれつくことも知っているのに、
ちょっと神経質なために周りの環境から身を守るのに必死で
普通の人が見たら、落ち着きのない子だなぁと思って
選ばれることはないだろうと思う。

値段も店内にいる子とは破格に安かった。桁が違っていた。

陳列棚の上には動物病院併設とか大きく書いてあって
買う手の安心感を煽っているような説明書きがどの子にもついているけど、
もし、本当に心ある獣医さんだったら、
このアメショがどれだけ環境にストレスを受けているか診断できるだろうに。

この子は、あと1ヶ月半したら、どこに送られるのだろう。
売れない命に対して企業はどういう対応を行うのだろう?
売れない命がひどい目にあわされないようにするには、
需要がなくなるしかないのだが、、、。

やりきれない。でも、目を開いて現実を見ないといけないんだよね。

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2006年07月01日

生体販売

ペットショップに寄ったらとてもかわいい子猫が
ショーケースに陳列されていたとします。
でも値段が高いので、3ヶ月経っても売れていません。
6ヶ月経ったらいなくなっていました。
売れたのかな?あなたはそう思いますよねきっと。
でも、本当に売れたのでしょうか?

ペットショップの子猫たちは軒並み生まれて1ヶ月ほどで
母猫から引き離されてショーケースに陳列されます。
その割合でいくと、生後45日未満で店頭に陳列される割合が60%といわれています。

※「動物の愛護及び管理に関する法律施行規則」の法改正で
8週齢以下子犬・子猫の陳列販売を禁止するという条項があげられたのですが、
結局、圧力があったのか、商売を優先したのかわかりませんが、
残念ながらその条項はなくなってしまいました。

生まれてから3ヶ月までの間というのは
母猫から母乳をもらい、免疫をつけ、他の子猫たちと遊び社会性を築く大切な期間です。
それを1ヶ月程度で引き離されるわけですから、体が弱かったり、
他の猫たちと仲良くできなくなってしまう子に育ってしまう可能性もあります

なぜ、そんなに早く親から引き離して陳列されるのでしょう?
かわいいからといって買う顧客がいるからです。売れるからです。。。

【ペットショップでの症例1:私の場合】
私もたぶんにもれず、ペットショップに毎日通って、オキニイリのロシアンブルーを
ながめて触ったりしていました。
毎日通うものですから、店員さんも私には売れかも、と踏んだのかもしれません。
ショーケースから出してくれて、あれこれ営業してきました。

でも、その店員さん、私に必死に売ろうとしていましたが
私がペット可物件に住んでいるかも聞かなかったし、
仕事で8時から夜中の0時まで家を空けることもしばしばあることも
猫は1日20時間寝ているから大丈夫ですよといいきってました。

そのロシアンが幸せになるかどうかよりも
そのロシアンが今自分の売り上げになるかどうかの方が大事なのでしょう。

【ペットショップでの症例2:mixiロシアンコミュより】
こないだmixiで見た子はペットショップに留守の間はケージ飼いしてくださいといわれ
ケージまでセットで売られていて、ストレスでその子が元気がなくなってたのに
飼い主さんはそれを相談するまでわからなかったというケースもありました。

命を扱っているという意識はないのでしょうか?
もちろん、すべてのペットショップがそうだとはいいませんが、
商売である以上、命より金銭が優先されるはずです。

【ペットショップでの症例3:香港人社長夫人】
知っている会社の大金持ちの香港人の社長夫人がいました。
日本で支社を建てたので、そこの責任者としてやってきました。
日本語はあまり上手ではありません。
たまたまみかけたペットショップでかわいい子犬をみつけたので
即買いました。でも1週間後、彼女は1ヶ月香港に帰ることになったので
1ヶ月間ペットホテルに預けたままにしていました。

そんな人相手でも、お金を払いさえすれば、売っていいのですか?

??????????????????????????

最初の例に戻ります。
3ヶ月経っても売れていませんでした。
    ↓
この子は生まれて1ヶ月で引き離され、
さらに3ヶ月の間狭いショーケースに丸一日閉じ込められて
毎日毎日入れ替わり立ち替わり知らない人に見られて触られているのです。
さらに3か月分の食事代はペットショップが負担しているわけですから
費用がすごくかさんでいます。

6ヶ月経つといなくなっていました。
    ↓
3ヶ月の一番かわいい頃にすら売れなかった子が
大きくなってから売れると思いますか?
その子はどこにいってしまったのでしょうか。。。


ダークな部分は残ったまま、、、、