まとめ:ドラムブレーキの宿命。雨の日にブレーキがききすぎるカックンブレーキの原因とその対処法。

まとめ:ドラムブレーキの宿命。雨の日にブレーキがききすぎるカックンブレーキの原因とその対処法。

雨ですね~。


うちの検索ワードで根強い人気を誇っているのが、
「カックンブレーキ」
「雨の日にブレーキがききすぎる」



そう。
SR。
カブ。
そしてエストレヤカスタム。
前後ドラムブレーキのバイクに乗るものは避けて通れない宿命。


今までも何度か雨の日の話題を書いてきたけれど
「カックンブレーキの原因」
「カックンブレーキ発症時の応急対処法」
「雨の日ライディング」について
ここでまとめておこうと思います。


既出のものもあるので、前後ドラムブレーキじゃないバイクに乗っている人で、
更に雨の日には乗らない人には全く参考にならない話です。




「カックンブレーキ」とは雨の日というか湿度が高い日に
フロントブレーキをちょっと握っただけなのに
カックンと効きすぎ転びそうになる現象のことで
ブレーキシューが湿ってると起こるドラムブレーキの宿命なのです。

いや体感的には「カックン」なんてかわいらしいものではなく、
「ガコンッ!!!」
とフロントブレーキが効いて吹き飛ばされそうになります。


一度このカックンブレーキで自損の前科者であるワタクシです。
雨の日の自損(カックンブレーキ発症中のパニックブレーキによる転倒)


まだミ・エストとのつきあいの日も浅く、
雨の日のたびに発症するこのカックンブレーキを
なんとか回避する方法はないものかと
当時必死でぐぐってたら、対策法は3つありました。


1.雨の日に乗らない
そんなことぐらいわかってらー!ま、ある意味究極の解決法ですけどね・・・。

2.フロントブレーキはじわじわやさしーくかけてそれで止まれるくらいのスピードで走る。
そんなんで走っていたら目の前を猛スピードの車が右折で割りこんできて
冷っとしていざというときに役に立たんのは実証済。

3.ドラム内の温度を上げて、ブレーキシューを乾かすとよいので
走り始めの100mほどフロントブレーキを軽く握って走るとよい


これがカックンブレーキを発症した時の、一番の応急解決法でした。
とはいえカックンブレーキを発症したバイクで
100mもフロントブレーキを握ったまま走るのは至難の業ですw

実際は大きな公道に出る前に、
裏道なんかでアクセルを20km/h、2ndギア程度に保ち2~30m走ると
カックンブレーキは応急的に解消されます。
応急的なので雨にざぶざぶ濡れると走行中でも再発しますがw


カックンブレーキが発症したときの応急対応法:
裏道でアクセルを20km/h、2ndギア程度に保ち、
2~30m走ってから走行する



では・・・
「カワサキ車に乗ってるとオイル漏れはアタリマエ。
オイルが入っている証拠だ。」
なる自虐ネタwwwがあるように、
「ドラムブレーキ車に乗ってるとカックンブレーキはアタリマエ。
ブレーキが効いている証拠だ。」
と諦めるしかないのか。


そもそもカックンブレーキを発症しないよう根本的に解決できないのだろうか?


と、思っていたワタシがミ・エストからのサインに気づいたのはいつごろだったか・・・。


これはある自動車整備工場のオーナーさんのブログからパクってきた車のドラム内の写真です。
dust 黄色い丸で囲まれたドラム内部の砂のような物体。
これがドラムブレーキをかけるたびにたまっていくブレーキダストです。

ドラムブレーキはブレーキをかけるとシューが外側に開き、
ドラムの内壁に接触して制動力を生むものです。
なのでストップ&ゴーの街乗りメインだったりすると、
ドラム内にブレーキダストが溜まってきて、ブレーキをかけるたびに
「キーキー」
「コオオオオオ」
といったまるで油がまわってないような音が出るようになって恥ずかしいので、
定期的にドラム内の清掃が必要になります。
ワタシは自分ではできないので全部ショップにお願いしてますが。


このドラム内にブレーキダストがたまっている状態のときと
ブレーキダストを清掃した直後での雨の日のブレーキの効き具合が違うことに気づきました。


ブレーキダストを清掃した直後はどんな雨の中を走り出しても、
車体を雨ざらしで駐車した後に雨の中を走り出しても
カックンブレーキは発症しないのです。


カックンブレーキの予防:
ドラムブレーキが鳴りだしたら、ドラム内ブレーキダストの清掃をする。


ワタシの場合は大体4000km走行するとドラムブレーキが鳴きはじめるので
5000km走行を目安にドラム内の清掃してもらってます。


最後に雨の日ライディングについて書いておきます。
2014年6月雨を乗りこなすの記事をベースに加筆したものです。
IMG_0371
どなたかが雨女・雨男は雨でもいとわずバイクに乗るから
雨女・雨男なんだよと言われてましたが、鋭い着眼点だと思いましたね。
雨の日に乗らない人は雨女・雨男になりようがないですからねwww


雨の日は乗らん。


それが一番です。


雨の日ときたら、濡れて冷えるし、視界は悪くなるし、バイクは汚れるし、
夜ともなれば対向車のまぶしいLEDヘッドライトが雨粒で乱反射してまるで何も見えないし、
トラックは容赦なく水をかけていくし、カーブは怖いし、道は滑るし危険があぶない!

ダガシカシー!


ロンツーともなれば、毎回全行程晴れとかよっぽどロギア系能力者でない限り無理かと。
あるいは晴れの方向に向かって走りに行くとかね~。そんな風任せツーリングはとりあえずおいといて。


ツーリングに行く日が雨の予報となったときに、
日帰りだったらやめればいいけど、
ロンツーともなれば何日かのうちの一日だけ雨予報の可能性もあります。


そんときに・・・
全行程をやめるか。1日だけ雨を我慢するか。
の選択肢を迫られます。


雨は絶対乗らない。


それは正しいんです。
でも、雨の予報じゃなかったのに、いきなり雨に降られることもあります。


実際雨では絶対乗らないと決めてた方が、突然の雨に遭遇して転んだとかって話も聞きました。
雨を知って乗らないとの、雨を知らないで乗らないのは違いますものね・・・。


ワタクシの雨の日ライディングでの基本。

1.走り慣れた道でも通常の2~30%減での運行。知らない道ではさらに慎重に。


ワタシ実は雨の日は基本的にリアブレーキだけで停まれるスピードで走ってます。
交差点でははるか手前から歩道の信号が点滅しだすとエンジンブレーキで減速、
さらにギアを落として、リアブレーキを長くかけてとまります。
雨の日は車も無理しないので、黄色で停まったって都内では煽られることもありません。

雨の日はとにかく視界が悪いです。
結構な雨粒の場合はその重みで流れてくれることもありますが、
霧雨状の雨の場合はヘルメットのシールドに雨粒がびっしりついて
視界を不鮮明にしてくれます。
夜だとシールドの雨粒にヘッドライトが乱反射してまるで見えなくなります。
真昼間なのに薄暗いこともあります。
最近は雨の日にポジションランプをつけて走ってくれる車も増えましたが、
それでもハッとすることも多々あります。

それに加えて雨で冷えた体はガチガチになり、指先は冷たくなり
操作ミスが起こりやすい状況にもなりますし。


ワタシは今までに自損を4回起こしてますが、
そのうち2回は雨の日にやってます。残りの2回はトンネルの下り山道カーブです。

これは免許をとって1年未満の頃、知らない道で通常通り走ってて起こした自損の記録です。
雨の日の自損(工事中の看板を見落として雨の日60km/hで砂利道に突っ込んで転倒)


もうひとつは上述の通勤路で起こしたカックンブレーキ発症中のパニックブレーキによる転倒。


晴れの日と同じ感覚で乗らないこと。パニックブレーキをかけないこと。
それだけは雨の日ライディングで厳守してるかな。

雨の状態で自分が安全に停まれるスピードそしてその制動距離を知ること、
そしてブレーキのかかり具合を知っておくことが大事だと思います。


2.白線、横断歩道、マンホール、道路標示の上には乗らない!橋の継ぎ目に特に注意!
白線、横断歩道、マンホール、道路標示の上には乗らない!橋の継ぎ目に特に注意!
雨の日はヘルメットのシールドに雨粒がついていつもより視界が悪いわけですが、
ワイパー付の車に乗ってても視界がきかないのは同じだと思います。


なので、こちらが直進してても、右折車が右折してくる確率が通常より高いように思います。
車にしてみれば、ライトの乱反射でバイクが思っていたより遠くに見えたとか、
小さく見えた、あるいは視界が悪くて視界に入ってなかったなどあるのかもしれません。推定ですが。


大体そういうのは交差点の手前ですから横断歩道の白い線があるわけです。


ここで右折車を避けようとパニックになって、白線の上でいつもどおりのブレーキをかけて
滑って転んだのは過去の教訓。
後続車がいなかったのは不幸中の幸いでした。


これ、雨の日だけ気をつけようと思ってもなかなかできないものです。
普段からマンホールに乗らない、横断歩道はしましまの白線じゃないところを走るなど
気をつけるようにして走るとよいと思います。


さらに、自損すると体も痛い目に遭いますし、バイクも痛い目に遭いますし、
ある意味懐が一番の大打撃を受けるわけですから、
確実に安全に止まれる速度で走る方がバイクにも自分にも懐にもやさしいってものですよ。


バイク便の配達員さんに雨の日のギアからライディングについてインタビューされてる記事をこないだ見つけましてね、概ねワタシが考えていたことは合っていた(-_☆)V
バイク便ライダーに聞くレインウエア選び
ためになるので是非ご覧くださいませ。


ライダーに適したレインウエアは、やはりバイク用のものが一番です。

↑うんうん、山用最強と思ったけど、山用は体にぴったりなので冬ジャケット着るとはみ出すと、ズボンが耐熱じゃないんだよ・・・。


・雨の走行は、濡れない対策よりは防寒対策が重要です。指先や足下の冷えはバイクの操作に支障が出て、危険につながります。事故を起こしてしまっては仕事も楽しいツーリングも台無しですからね。新人配送員の指導でも、『首』の付く部分、つまり『首』『手首』『足首』を冷やさないように言っています。そこから風や雨が入って体はどんどん冷えてしまう。ですから、ベロクロなどでしっかり止められるものを選ぶようにしてください。

↑特に首。ここがベルクロでしっかり止められるレインスーツは全く冷えないですね。冷えは急激に疲労感を増すし大事だと思います。


・雨の日は走ってくるバイクのライトが乱反射して距離感が鈍りがちです。それでクルマとの右直事故が多くなります。それと雨の日はドライバーも緊張しているのか、前ばかり見てサイドミラーを見る回数が少ないようです。つまり、クルマがこっちを認識していないんじゃないかと疑ってかかったほうがいいですね。できるだけ死角に入らず、自分の位置が相手にもわかるようにしてください

↑これはホントに思います。そもそも交差点の前でも停まれるスピードで走ってますけど、右折待機車両がいるときは曲がってくる!と覚悟して走った方がいいと思います。


雨の日ライディング:
右直事故に注意。
雨でも安全に停まれるブレーキングを。



6 Responses »

  1. 現在の自動車はブースターと言ってブレーキペダルを踏む力をエンジン負圧で乗算して、ブレーキに伝わる力を増幅しています。
    昔の車はブースターが無かったんです。又ブースターは油圧ブレーキにしか使用できません。
    そのためブレーキを掛ければ機械的に制動力が増大する(自己倍力作用と言います)ドラムブレーキが昔のブレーキの主流でした。
    でも、ドラム内の摩擦係数が変化すると、その作用が一定な立ち上がり方をせず急激な制動力となったりしがちです。

    バイクは特にこの現象を嫌いますよね。
    すっ転んでしまう。

    僕は雰囲気重視のバイクのドラムブレーキなんか最低やと思っていました。
    でもな~雨の日は飛ばさなきゃ良いんだし(タイヤもグリップせんわなぁ(^.^))メンテするのもバイクとの付き合いの一環かもと思えば、そんなに捨てたもんじゃないとこの記事見て思ってます。

    ライダーの多くは愛着と言う言葉を使う人が多いですよね。
    こけて、直して、様子見て、メンテして…..それでもそれ乗るんかい!みたいな…..ホントはそういうライダー以外バイクに対して「愛着」なんて言葉使っちゃいけないんだよな。
    ヒトミンさんは使って良いよ。


    ぼか~使えないけどね :mrgreen:

    • >ぐっち~さん
      なるほど((φ(..。)カキカキ
      ミ・エスト買った時はブレーキがなんだとか全く気にしないで
      色の見てくれだけで買ってしまったのでw
      カックンブレーキに悩まされていたころは、ディスクブレーキにすればよかったなぁとか
      思ったこともありましたが、ワタシの頻度でディスクブレーキ乗ってたら
      相当ディスク交換して大枚吹っ飛んで行ってただろうから選ぶべくして選んだんだなと思うようにしてますw
      いつもは前に呪いの車がいるのは耐えられませんが、雨の日は渋滞に一緒にハマる心情で走れるww
      確かにバイクとの付き合いの一環ですね。
      愛着ありすぎてほかのバイクとか想像もつかないですが。

      来年は実物見せに行きますんで!www

  2. トラックは4t以上はほとんどドラムブレーキで朝一番はほとんどカックン・・・
    いや、微調整が効かないエアブレーキなのでロックンブレーキです。

    雨の日の車庫出しの時は空車なので確実にロックします。

    それで前にコメントしたブレーキをかけながらの発進なのです。

    あとドラムでポンピングブレーキが有効だと言いましたが油圧式は有効ですがバイクのようにワイヤー式は効果がないかと思います。訂正します。

    • >シュギーさん
      ワタシもミ・エストに乗り始めの頃、
      ドラムブレーキは効きが悪いとここで書いたら、
      それは認識違いだと教えていただいたことがありました。
      効きすぎるからトラックなんかは全部ドラムブレーキだともそのときに教わりましたよ~。
      でもホントにブレーキかけながら発進は有効だと思います。
      ありがとうございます~。
      相変わらずなぜか一旦コメント保留になっちゃってきづくの遅れてスイマセン。
      時間あるときにでも調べてみますねー

  3. かっくんブレーキの解決法

    教えてくれた人↓

    元バイク便ライダー。現ちゃりんこ便の会社のライダー兼CEO

    教わった人↓

    定年後の仕事として上記の会社で半日だけライダーをやっている、都内最高齢?ちゃりんこメッセンジャー。往復70キロをエストレヤ・カスタムで通勤中。

    かっくんブレーキ症例。

    1. ブレーキシューが新品のときは起こらない。
    2. ある程度使い込んで、シューの表面がつるつるになった状態で雨にぬれると、ブレーキをかけたとたん、スコンとタイヤがロックする。
    3. 二、三回ブレーキを仮ガケしてシューを乾かすと元に戻る。
    4. そのまま雨の中を走っているとまた突然スコンとロックする。

    解決

    一度目。前出CEOに新品のシューに取り換えてもらった。→解決。
    二度目。前出CEOが、シューを取り出し、コンクリートの三和土(たたき)にガシガシとこすり付けて表面を荒らしてくれた。→解決。
    三度目。前出CEOのまねをして自分でガシガシをやった。→解決。

    かっくんブレーキの原因(推定)

    小学生の時の理科の時間で顕微鏡の授業があった時、プレパラートのガラス板二枚の間を舐めて唾で濡らしてピタッとくっつけてしまうといういたずらをしませんでしたか。
     ブレーキドラムの内側とシューの表面がつるつるになった状態で水にぬれると、それと同じことが起きるのではないか、と推測いたしております。

    現在走行距離13万4000キロなので、わたしの場合、5~6万キロで、上記つるつるのガシガシを繰り返すことになるかと思います。

    • >shnさん
      初めまして。ご来訪&書き込みありがとうございます。
      すばらしい考察ありがとうございます!
      往復70km通勤で、13万4000キロ走行とは大先輩ですね!
      ミ・エストもそろそろご老体かなぁ・・・と思っていたのですがこういうお話を伺えると元気でます。
      なるほどブレーキシューですね((φ(..。)カキカキ
      そういえばブレーキダストを清掃してもらって3000キロもいかないのにロックしたこともあったので
      それが原因だったのでしょうね。大変勉強になります。ありがとうございます。
      これからまた梅雨に入ってバイク通勤にはしんどい季節になりますが、お互い無事故でまいりましょう。

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