酷暑の東京を脱出しての東北道。
天気予報は晴れ上々!
三度目の正直でようやく蔵王エコーラインを走れました。
そのあとは酒田まで灼熱の移動w
月刊鳥海山の編集長のくうさんちにお世話になりましたー。
鳥海山を知り尽くした案内に鳥海山を満喫。
平日だと言うのに秋田のとんそくさんにお会いすることもできました~。
そして前回みそこねた日本海の夕陽も。
初日から盛りだくさんの一日でした~
カテゴリー別アーカイブ: 秋田
初めてのロンツー その12 難関を乗り越えた後の御褒美
9月10日の続きです。
寝ぼけながら書いたので前後しますが、立ちゴケした後、風車の近くまで行きましたwww
ちょっとっ。この写真っ。旅人っぽくなーい?www
アングルを変えて。いいよなぁ~風車とミ・エスト。日本全国の風車とミ・エストの写真を撮りに旅したいな~。←前日にもうソロツーなんかしないとか思ったのは一晩寝たら忘れたwww
この右の草むらを超えるとすぐ日本海でした。
そのあと県道32号へ。
鳥海山とにかほ市内が一望できる展望台がありました。
青空にはもこもこの白い雲がたくさん浮かんでミ・エストに映りこんでました。
同じ写真コンデジで撮ったやつはつぶれてなんだかわからなくなってたので、メッキに景色が映り込む光景はやっぱニコワン(-_☆)V
で、命からがらガレガレダートの砂利崩を乗り越えてきたワタシを迎えてくれたのは、
朝遠くに見えていた風車群。
左がコンデジ、右がニコワン。色が全然違いますね~。
稲穂が黄金色に実ったいい時期に行けたと思います。
そして・・・一番行きたかった元滝伏流水へたどり着きました。
まぁ、道はこんなんで、あちこちに砂が流れてたりしましたが、こんなの砂利崩を乗り越えてきたワタシには超絶美舗装路ですw
この上流に行くと下りダートの駐車場があったのですが、下りダートはもうこりごりと適当にくぼみにミ・エストをお留守番させて遊歩道を歩きます。
遊歩道わきに流れている小川すら水鏡でした。
そして大きく見事なクモの巣~。ワタシクモの巣って芸術だと思う~。
ホント、繊細でキレイ
そして、ここで、いまだかつて、遭遇したことのない光景に出会うのです。
光のヴェールが・・・
な、なんと美しい・・・
これは自損に2度の立ちゴケにガレダートに迷い込んだワタシへの慰めかはたまた御褒美か・・・。
水が流れる音と鳥がさえずる音だけがこだまして、他にだーれもいない空間。
心洗われる景色でした。
遊歩道を10分ほど歩くと、眼前に岩の間を幾重にも流れ落ちてくる滝が現れました。
元滝伏流水、ワタシがよく訪れるブロガーさんのところで拝見してからずっとこの目で見てみたいと思っていたところでした。
レンズが望遠すぎて、全景が撮れなかったのだけが心残りですが、
ありえないほど美しい光のヴェールも見れたし、大満足で滝を後にしました。
そして、鳥海山ブルーラインへ。
頂点に登った時には厚い雲がかかってしまったのですが、
この日本海と稲穂で黄色く染まった大地の眺望は素晴らしかったです。
そしていくつにもつづら折りになった鳥海山ブルーライン。
欲を言えば、鳥海山ブルーラインは山形側から登って、この眺望を眺めながら下った方がいいですね。山形側は殆ど視界が開けなくてただ下るだけって感じだったのです。
秋田・・・心が折れる出来事が立て続けに起こりましたが、
こんなことではへこたれなーい!
次は広角で元滝伏流水を撮って、あがりこ大王の森にトレッキングして、
男鹿半島に行って入道岬のUFOおじさんに会いに行く。
そんでそんで鳥海山からの日本海に沈む夕陽を見てやるのだ~。
また来るぜ秋田!
で、ここからは高速目指してまっしぐら。
酒田ICから高速に乗り、月山で一旦途切れるこの高速。
本当は六十里越を走りたいと思っていたのですが、
自分のこのコンディションではまた何かやらかすと思い断念。
ってか・・・この高度の中走るなんて無理ムリムリ~!!!
山道を登って行くのと高いところにかかっている橋を渡るのじゃ~話が違います。
山形道をひたすら走り、米沢でR13からR121へ。
米沢で約束時間の13時をまわっていたのです。
さて、スマホアプリに、にゃらんカメラというのがあるのですが、
それが都道府県別のフレームというのがあって訪れないとそのフレームを手に入れることができないわけですよ。
秋田と山形では無事写真を撮ったのですが、岩手では写真撮るの忘れちゃった。
かわいいよね、にゃらんフレーム。
全都道府県集めたいものです。
次回いよいよ最終回。今日中にもういっこupいっときます!
初めてのロンツー その11 バイク人生最大の難関
あけて9月10日、いよいよ東京帰還の日の話です。
この日はnanaさんとおくさんと福島でお会いする約束がありました。
が、ワタクシがいる場所は秋田県。
この日、鳥海山を走って、月山を走って、福島の喜多方に13時の待ち合わせ。
なので朝の5時に出発しました。
銭湯の前の道を信号待ちしているときに、背後に大きな風車を見つけました。
朝日に照らされていたので、風車とミ・エストの写真撮れるかな~と思ってUターンしたのです。
そのとき!
疲れがたまっていたのか、昨日左腕をぶつけていて力が入らなかったのか・・・
まさかのエンスト!Σ( ̄口 ̄;;
大きな荷物を積んだミ・エストを支えきれずに
あえなく立ちゴケ・・・
右側に倒してしまいました。
こんな朝早く人通りがあるわけがなく、一旦積んだ荷物をほどき
ミ・エストを身軽にしてなんとかひとりで起こしました。
ふぅ。
レバーがくにゃりと上を向いてしまったので(レバーが曲がったわけじゃなくてハンドルに対して上に向きすぎた)、
先日転んだときに店でお情けで頂いた( ´艸`)純正工具でナットを緩めてレバーの向きをなんとか直し、再度荷掛けするのに30分www
ほっと一息ついて工具をしまおうとしたその瞬間!
まさかの逆方向立ちゴケ!
ミ・エストは左側に転がり、ワタシはボー然・・・
スタンドが緩んでいたんでしょうか・・・
荷物のバランスが悪かったのでしょうか・・・
しばらくひとりで奮闘したのですが、
今まで左側にこかしたバイクをひとりで起こせたことはなかったのでどうにも起こせません。
ガソリンはもれてきてるし、朝の5時半で人通りも車通りもありません。
仕方なく銭湯に戻り、バイクこかしたので起こすの手伝ってくださいと懇願し、
またもや荷物をほどいてバイクを一緒に起こしてもらいました。
本当にその節はお世話になりました~。
更にまたもやレバーがあさっての方向をむいてしまっていたので
またもや工具を引っ張り出してレバーの向きを直して以下同文。
まぁ、でも自分で応急手当できるようになっただけでも進歩じゃなーい?
結局走りだせたのは6時。
このままでは確実に1時間遅刻してしまいます。
そして、ここまでの話でワタクシおくさんのブログにて華麗にデビューを果たします(-_☆)V
が、このロンツーの一番の困難は、そんなすっころんだ!だとか立ちゴケしたドコロの話ではなく、この後すぐに降りかかってきました。
鳥海山へ向かうのに走ってみたかった県道32号から広域農道県道312号へ。
そう、3桁県道へまたもや進んでしまったのです・・・。
するとびっくりするような水鏡のため池に遭遇。
そこでいまだかつてないとんでもない事態にハマってしまうのです。
下りのガレたクレバスのあるダートにミ・エストは突入してしまったのです。
あっと思った時にはもう遅く、下り坂にさしかかったところ。
目の前に広がるのは以下の光景。
写真は、一番イメージに近いものを拾ったのと、燃やしさんのところから借りてきました。
道は左のような感じでところどころくぼんで崩落していました。
そして右のような大きな石ころがごろごろと敷き詰められているのです。
更に道はカーブしていました。
その下りカーブは距離にして10mあるかないかくらいでしたでしょうか?
林道とも書いてない、注意喚起も何もない、この道・・・。
どうすんのワタシ~!
もはやUターンは不可能でした。
進むしか道は残されていないのです。
喉は渇き、グローブの中で手のひらはじっとり汗ばんでいます。
ワタシ、ミ・エストの乗ってもべったり地に足がつくのだけは幸いでした。
二輪講習で何度も何度も言われていた言葉。
バイクはアクセルを回すと自立する。
腕で抑え込んでバイクの動きを殺さないように。
だいじょうぶ、ミ・エストはできる子だから。
ワタシは、彼女に身を任せて前に進めばいいだけだ。
クラッチを切ったら、滑ることは富士山のダート林道で経験済みでしたので
ギアは1速、足を補助輪代わりに一歩ずつ進みます。
二輪講習で学んだ細かいアクセルワークだけが頼りです。
石でタイヤが滑ったら、速やかにアクセルをあけて車体をまっすぐに立て直し、
一歩、また一歩と前へ進んでいきました。
この坂道を下るのに20分はかかったでしょうか。
坂道が終わったところで、思わずミ・エストに声をかけていました。
よく頑張ったよ~!って。
ミ・エストと一緒にいろんなことを経験してきました。
事故ってフロントが曲がった状態で90km自走して帰ったこと。
何度も転んでミ・エストを傷つけたこと。
福島の自主避難区域の山の中でガス欠して泣きそうになったこと。
雨の中、日が暮れて真っ暗になって街灯もない川俣町から二本松の山の中を一緒にぐるぐる回ったこと。
そのたびに一緒に乗り越えて来れた相棒という称号すらも超越した戦友。
いつも、ハンドルを握るワタシの前にはミ・エストがいる。
ワタシが行きたいと思う方向への先陣を切ってくれるのはいつもミ・エスト。
このときほど、ミ・エストをどんなに誇らしく思ったかわかりません。
ホントはこのダートの道の写真を記念に撮っておきたかった。
でもスタンドを立てるとか、体をひねってカメラを構えるとかしてバランスを崩したら
こんな人のこないような道一貫の終わりだと思ってやめておきました。
坂道をやりすごしたとはいえ、まだまだごろごろ石のダートは続いていました。
何キロにも思えるダートを慎重に走り、やっとガタガタの苔むして草だらけの舗装路にでたときの安堵感といったらなかったです。
実際はおそらくごろごろダート部分は数百メートルだったのでしょう。
戻ってからその通った道を履歴検索していたら、その地名を見て驚きました。
砂利崩・・・そのままやないかい!\(◎∠◎)/
いや~あんな道、二度と迷い込みたくないものです・・・。
つづく。