あけて9月10日、いよいよ東京帰還の日の話です。
この日はnanaさんとおくさんと福島でお会いする約束がありました。
が、ワタクシがいる場所は秋田県。
この日、鳥海山を走って、月山を走って、福島の喜多方に13時の待ち合わせ。
なので朝の5時に出発しました。
銭湯の前の道を信号待ちしているときに、背後に大きな風車を見つけました。
朝日に照らされていたので、風車とミ・エストの写真撮れるかな~と思ってUターンしたのです。
そのとき!
疲れがたまっていたのか、昨日左腕をぶつけていて力が入らなかったのか・・・
まさかのエンスト!Σ( ̄口 ̄;;
大きな荷物を積んだミ・エストを支えきれずに
あえなく立ちゴケ・・・
右側に倒してしまいました。
こんな朝早く人通りがあるわけがなく、一旦積んだ荷物をほどき
ミ・エストを身軽にしてなんとかひとりで起こしました。
ふぅ。
レバーがくにゃりと上を向いてしまったので(レバーが曲がったわけじゃなくてハンドルに対して上に向きすぎた)、
先日転んだときに店でお情けで頂いた( ´艸`)純正工具でナットを緩めてレバーの向きをなんとか直し、再度荷掛けするのに30分www
ほっと一息ついて工具をしまおうとしたその瞬間!
まさかの逆方向立ちゴケ!
ミ・エストは左側に転がり、ワタシはボー然・・・
スタンドが緩んでいたんでしょうか・・・
荷物のバランスが悪かったのでしょうか・・・
しばらくひとりで奮闘したのですが、
今まで左側にこかしたバイクをひとりで起こせたことはなかったのでどうにも起こせません。
ガソリンはもれてきてるし、朝の5時半で人通りも車通りもありません。
仕方なく銭湯に戻り、バイクこかしたので起こすの手伝ってくださいと懇願し、
またもや荷物をほどいてバイクを一緒に起こしてもらいました。
本当にその節はお世話になりました~。
更にまたもやレバーがあさっての方向をむいてしまっていたので
またもや工具を引っ張り出してレバーの向きを直して以下同文。
まぁ、でも自分で応急手当できるようになっただけでも進歩じゃなーい?
結局走りだせたのは6時。
このままでは確実に1時間遅刻してしまいます。
そして、ここまでの話でワタクシおくさんのブログにて華麗にデビューを果たします(-_☆)V
が、このロンツーの一番の困難は、そんなすっころんだ!だとか立ちゴケしたドコロの話ではなく、この後すぐに降りかかってきました。
鳥海山へ向かうのに走ってみたかった県道32号から広域農道県道312号へ。
そう、3桁県道へまたもや進んでしまったのです・・・。
するとびっくりするような水鏡のため池に遭遇。
そこでいまだかつてないとんでもない事態にハマってしまうのです。
下りのガレたクレバスのあるダートにミ・エストは突入してしまったのです。
あっと思った時にはもう遅く、下り坂にさしかかったところ。
目の前に広がるのは以下の光景。
写真は、一番イメージに近いものを拾ったのと、燃やしさんのところから借りてきました。
道は左のような感じでところどころくぼんで崩落していました。
そして右のような大きな石ころがごろごろと敷き詰められているのです。
更に道はカーブしていました。
その下りカーブは距離にして10mあるかないかくらいでしたでしょうか?
林道とも書いてない、注意喚起も何もない、この道・・・。
どうすんのワタシ~!
もはやUターンは不可能でした。
進むしか道は残されていないのです。
喉は渇き、グローブの中で手のひらはじっとり汗ばんでいます。
ワタシ、ミ・エストの乗ってもべったり地に足がつくのだけは幸いでした。
二輪講習で何度も何度も言われていた言葉。
バイクはアクセルを回すと自立する。
腕で抑え込んでバイクの動きを殺さないように。
だいじょうぶ、ミ・エストはできる子だから。
ワタシは、彼女に身を任せて前に進めばいいだけだ。
クラッチを切ったら、滑ることは富士山のダート林道で経験済みでしたので
ギアは1速、足を補助輪代わりに一歩ずつ進みます。
二輪講習で学んだ細かいアクセルワークだけが頼りです。
石でタイヤが滑ったら、速やかにアクセルをあけて車体をまっすぐに立て直し、
一歩、また一歩と前へ進んでいきました。
この坂道を下るのに20分はかかったでしょうか。
坂道が終わったところで、思わずミ・エストに声をかけていました。
よく頑張ったよ~!って。
ミ・エストと一緒にいろんなことを経験してきました。
事故ってフロントが曲がった状態で90km自走して帰ったこと。
何度も転んでミ・エストを傷つけたこと。
福島の自主避難区域の山の中でガス欠して泣きそうになったこと。
雨の中、日が暮れて真っ暗になって街灯もない川俣町から二本松の山の中を一緒にぐるぐる回ったこと。
そのたびに一緒に乗り越えて来れた相棒という称号すらも超越した戦友。
いつも、ハンドルを握るワタシの前にはミ・エストがいる。
ワタシが行きたいと思う方向への先陣を切ってくれるのはいつもミ・エスト。
このときほど、ミ・エストをどんなに誇らしく思ったかわかりません。
ホントはこのダートの道の写真を記念に撮っておきたかった。
でもスタンドを立てるとか、体をひねってカメラを構えるとかしてバランスを崩したら
こんな人のこないような道一貫の終わりだと思ってやめておきました。
坂道をやりすごしたとはいえ、まだまだごろごろ石のダートは続いていました。
何キロにも思えるダートを慎重に走り、やっとガタガタの苔むして草だらけの舗装路にでたときの安堵感といったらなかったです。
実際はおそらくごろごろダート部分は数百メートルだったのでしょう。
戻ってからその通った道を履歴検索していたら、その地名を見て驚きました。
砂利崩・・・そのままやないかい!\(◎∠◎)/
いや~あんな道、二度と迷い込みたくないものです・・・。
つづく。
農道は農道だからね~、もう県道や農道って林道と思って入って行った方が
良いと思いますよ、舗装されていればラッキーってな感じが多いです。
道事態あまり管理されていないし、オフ車ならともかく、たまにそんな林道
走ってると場違いなビクスクのオバちゃんや、勇気あるSSとか、フルカウルの
ツアラー乗りの人とか見ますが、自分に置き換えるとゾッとします。
ビックオフでのコカしとか我々もよくやりますが、ヒトミンに一つだけ見て
もらいたいところがあります、それはエストのグリップエンドです。
これまでの話を見てチョット気になりました、もし派手に擦れてるようでしたら
ハンドルが曲がってる恐れがあります。
ビックオフだとフレームまで曲がってる事もあるので、気にしてみてくださいね。
>フチコマさん
そうなんですね~。首都圏の農道感覚で走ると危険ということですね。
ビックオフとはオフロードのことですか?
自損したのは舗装路で、帰ってソッコーショップに持ち込んでみてもらってるので、
曲がってはいないようです。
まぁ走行距離が走行距離なので週末本格入院させるのでそのときにあわせて申し送りしておきます。
ありがとうございます。
なんか今回のツー、えらい事になってたんですね。
自分も疲れてたり、気がゆるんでいると立ちゴケします 笑
そして農道は、広域って名前がついていないところは避けるようにしています。特に暗い時には気をつけましょう!
>yoppyさん
本当にUターンでエンスト立ちゴケなんて初めての体験でしたよ。・゚・(ノД`)・゚・。
連日走っていたので体力なくなっていたんでしょうね。。。
今回の農道、なーんとグーグルナビ先生のいいなりに入って行って
酷い目にあったんですよwww
グーグルナビ先生、最近まともなナビしてくれるなぁと思ってたら
大きな落とし穴でしたね。地方の3桁道は気をつけるようにします~
す、す、すげぇ・・・(@_@;)
改めて読むと、やっぱりすげぇですぜ!!
私もデカイバイクで立ちゴケだけはカンベンです・・・
あ、こちらにいらっしゃいますよね?
諸事情でボラには参加できませんが、週末の例の会合でお会いできます^^
>nanaさん
自損とか立ちゴケって一瞬だからある意味やっちゃったで済みますけど、
このダートは本当に転ばないように転ばないようにって20分心臓バクバクでしたよ~。
いや~な汗かきましたw
昨日はお疲れ様でした~!
みなさんとお会いできて楽しいひとときをありがとうございました!
また来月お会いしましょうね~
うわぁ~ タチゴケの往復ビンタや~
これはきついなぁ~ 早朝で体もまだ目覚めて無い時間帯なのかなぁ~
一日の終盤体力的に疲れと集中力が落ちた頃も危ないから気をつけてね(自戒)
ダートは、よく突入しましたね。
こりゃぁオフ車じゃなかったら遠慮したい道ですね
>rokiさん
ホントロンツーの疲れがたまってたのもあると思います~。
ダートは・・・舗装路を気持ちよく走ってていきなりダートで、
しかもすぐ下り、減速できた時にはもう下りダートにはまってたんですよ!
いや~今回帰ってきてすぐに入門ダートのサイトを熟読しました。
ダートをやるにはへたれなのでできないと思うのですが、
いつなんどき迷い込むかわからない性分なんだと、
自分にこりごりしたのでwww